9月19日 水曜日 雨のち晴れ
朝から強い雨が降って居ました。今日は10時から読書会です。
電車とバスを乗り継いで来られる方も居られますが、中止にするわけにも出来ず困って居ましたら、
当人から「遅れても行きます」と電話がありました。ほっとしました。
今日の読書会は江國香織著「がらくた」を読みました。
メンバーの方々全員、違和感を感じたとか、読むのも嫌だったとか、さんざんでした。
平均年齢70歳くらいの読書会メンバーには、登場人物、書かれている内容等、理解し難いようです。
正直、わたしも違和感を感じ、著者は何を言いたいのかを探しながら読み続けました。
「がらくた」という題名と表紙の絵を、読む度に眺めて居ました。
一般的な人と比べますと、経済的に恵まれ教養もあり感性豊かな人たちを描いています。
その人たちの生活、心の動き、夫婦愛、親子関係など、すべてに違和感を感じました。
何度も何を言いたくてこの本を書いているのかしら、と反芻していました。
小説の結末にも、メンバーたちもわたしも納得出来ず気持ち的に落ち着きませんでした。
読み終えて10日ほど過ぎて、ふと気がついたのです。
もしかして、この小説に登場してくる人達全員を、著者は「がらくた」と言っているのでは?と。
小説も表紙絵も「実」では無く「虚」を描いているのでは?
そのような見方をしますと、寒色で描かれた表紙の絵も納得出来ます。
メンバーもそのように感じたようです。
メンバーそれぞれが、お互い違和感を持って読んだ本を、改めて振り返り感想を言い合い、
それ自体がとても良い時間になりました。
普通は、読んだ結果の話で終わるのですが、著者の意図を此処まで深く考えたことは珍しいです。
結果的にとても良い本に巡り会えていたのです。
有意義な会になりました。
散会する頃にはすっかり雨も上がり、薄日が差し始めていました。
朝から強い雨が降って居ました。今日は10時から読書会です。
電車とバスを乗り継いで来られる方も居られますが、中止にするわけにも出来ず困って居ましたら、
当人から「遅れても行きます」と電話がありました。ほっとしました。
今日の読書会は江國香織著「がらくた」を読みました。
メンバーの方々全員、違和感を感じたとか、読むのも嫌だったとか、さんざんでした。
平均年齢70歳くらいの読書会メンバーには、登場人物、書かれている内容等、理解し難いようです。
正直、わたしも違和感を感じ、著者は何を言いたいのかを探しながら読み続けました。
「がらくた」という題名と表紙の絵を、読む度に眺めて居ました。
一般的な人と比べますと、経済的に恵まれ教養もあり感性豊かな人たちを描いています。
その人たちの生活、心の動き、夫婦愛、親子関係など、すべてに違和感を感じました。
何度も何を言いたくてこの本を書いているのかしら、と反芻していました。
小説の結末にも、メンバーたちもわたしも納得出来ず気持ち的に落ち着きませんでした。
読み終えて10日ほど過ぎて、ふと気がついたのです。
もしかして、この小説に登場してくる人達全員を、著者は「がらくた」と言っているのでは?と。
小説も表紙絵も「実」では無く「虚」を描いているのでは?
そのような見方をしますと、寒色で描かれた表紙の絵も納得出来ます。
メンバーもそのように感じたようです。
メンバーそれぞれが、お互い違和感を持って読んだ本を、改めて振り返り感想を言い合い、
それ自体がとても良い時間になりました。
普通は、読んだ結果の話で終わるのですが、著者の意図を此処まで深く考えたことは珍しいです。
結果的にとても良い本に巡り会えていたのです。
有意義な会になりました。
散会する頃にはすっかり雨も上がり、薄日が差し始めていました。