昨日も針仕事が出来なかったけれど、今日も全く出来ず仕舞い。というのは図書館から借りている本の返却日が今日だったので、それを午前中に読みたいと思い読むことに専念。外山滋比古著の新刊を新聞広告で知り、その本を読みたくなったのです。
でも、年齢を考えるとどうしてもそばに置きたい本は別として、エッセイなどは図書館で借りられればその方が良いと思い、図書館に行き伺いました。新刊本はすでに借りたい方が何人かいらっしゃるとのこと。ただ新刊本と同じような内容の本「ゆっくり急ぐ」が有ることを教えて頂き、それをお借りしてきていました。
10年前の本ですが、著者が80台半ばのころの著書です。日常のいろいろな事柄を淡々と綴っています。ずっと以前父が言っていたことと同じ事を語っているので驚きました。懐かしい思いが強くなり、どんどん読み進みました。ところどころメモを取ったりしながら、久しぶりにすごい集中力で完読。
整形外科の治療を受けに行きながら、図書館に読み上げたばかりの本を返却したり、今月の生活費を下ろしに銀行に行ったり等々、箇条書きにしていたのですが、全ての用事が思った以上にスムーズに終了でき、時間に余裕ができたので整形に行く前に伊勢佐木町通りを歩こうと出口に向かいました。
その途中、今ばやりの路上ピアノが置いてあり、学生さんらしき男性が一生懸命弾いているのですが、暗譜で弾いているせいか”人前で弾く”というより”目下練習中”といった風でした。でも、高校生のような男性が、路上ピアノを弾くその勇気に拍手をしたい、そんな気持ちで聞いていました。
学生さんらしい方がピアノから離れると、白髪の女性がおもむろに楽譜を譜面台に置きピアノを弾き始めました。タッチが弱くどうしたのかしら?と思っていましたら、その方が歌い始めたのです。声量がある素晴らしいソプラノでした。5曲くらい立て続けに歌ったのです。わたしはずっと聞きほれていました。何をしておられるのかしらとか何歳くらい?とか、歌声を聴きながら模索。
わたしと同じように聞きほれておられた素敵なご婦人が居られました。演奏を終えた女性がわたしと素敵な女性の方に歩いて来られ、「聞いて下さりありがとうございます」とお礼を言われ驚きました。聞いていて下さると分かったので、「楽しくうたいました」と言われ驚きました。
人前で歌ったり演奏したりするなんて、とてもできない行動に敬服。もうお一人の方が年齢を聞かれたところ、72歳とのこと。ますます尊敬したくなる・・・。
治療を終えて帰宅するまで雨は降りませんでしたが、雷の音は遠くでなっていました。汗をかいたので、シャワーをして着替え終えた時、停電。それからしばらく電気が付いたり消えたりしていました。これほど酷い雷は初めてでした。
思いがけず密度の濃い一日になりました。