「なぜ、中高一貫校で子どもは伸びるのか」東大合格者数34年連続トップ開成中高校長柳沢幸雄氏の著書です。中高の12年間は子供の人間力を育む大切な時期です。さらに中高の6年間は友人からの影響を受けやすくこの時期の過ごし方が人生に多大な影響を与えます。中高一貫名門中学に通わすことが出来る親はお金とコネを既に持っている人が多く、子供の努力で残りの学歴を身に着け、カネ・コネ・学歴の3本の矢で一流会社に就職でき、右肩上がりの経済成長も享受し鬼に金棒でした。しかし、世の中は変わり定年まで一企業に勤め続けることが難しくなりました。コネや学歴よりもこれからはスキルを身につけなければ勝ち残れない時代です。では、中高一貫教育も落ち目になるのか?そうではありません。そうした中勝ち続ける私立中高一貫の雄、文系でも数Ⅲまで学習させる開成はただの進学校とは違います。入学時点で元々の地頭の良さは差し引いても教育水準が世界レベルでこれからの変化の時代も日本を引っ張っていけくでしょう。
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2015年の国公立大入試は難しかった。センター試験では新課程となった数学と理科をはじめ平均点が大きくダウンした科目が多く、東大では数学が難問だったといわれる。その結果、東大合格者の高校ランキングでは、開成が躍進して断トツとなり、公立高校が軒並みダウンした。
東大合格者数トップは34年連続となる開成(東京)。前期合格者は2012年の193人から、昨年149人へと大幅に減らしたが、今年は27人増の176人。2位で104人の筑波大附駒場(東京)を大きく引き離した。開成の高三学年主任、五十嵐裕教諭は言う。
「本校では文系も数IIIまで学び、数学が得意な生徒がほとんど。今年の東大の数学は難しかったため、そのことも合格者が増えた一因かもしれません。」