リタイヤ後の夫婦二人の生活費は、余裕を持たせた設定で約一億円だそうです。サラリーマン家庭の場合は年金や退職金では足りません。最低自己資金2000万円は必要です。これには病気・独立後の子供の費用は含まれておらず、介護など問題を抱えている家庭では別途費用が必要です。人生を謳歌する生活レベルの高い人も足りません。平均寿命も定年まで元気に生きた人は男83歳まで、女89歳まで2人に一人長生きします。さらに5人に一人は男91歳、女95歳まで長生きするのです。長生きすることで資金が枯渇し老後破たんのリスクに陥るとは悲しい現実です。さらに、生活費に関しても定年前の現役世代は半数の人が定年前の半分以下で生活できると楽観しているようです。親方日の丸そのままです。元リクルートの藤原和博さんではありませんが、現実の老後は『坂の上の坂』状態です。今後サラリーマンが豊かな老後を送るためには最低70歳までは現役で働かなくてはならないし、共存するために若年世代の不公平感も解消しなければなりません。老後はそのキャリアの差、人間力の差が収入格差に繋がり第2の人生を決定づける。サラリーマンと断ったのは退職金や企業年金のない自営業は体が続く限り、続かなければ頭とお金を動かし生涯現役です。
公的年金 平均5000万円+退職金平均1800万円+定年延長再雇用1200万円+自己資金2000万円
計算根拠
夫82歳、妻87歳まで生きた場合、公的年金現状の一割減、退職金現状平均の一割減、60歳定年退職後65歳まで空白期間雇用が現役時代(800万円)の3割で240万円5年分