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「日銀がバブルへGO、海外では《バンザイ絶賛!》」マイナス金利でローン金利史上最低へ

2016-01-31 09:30:32 | 日記

 黒田バズーカ第三弾「マイナス金利導入」です。『解散と公定歩合は嘘をついても良い』との例え通り直前まで嘘をつき続け発表です。銀行は、マイナス金利により日銀にお金を預けるだけで損をしてしまうため、お金を預けることを控え、個人や企業に積極的に貸し出すようになり、個人は住宅や株式に投資し、企業は設備投資を増やすだろうという黒田総裁の目論見です。普通に判断すれば、タイムラグ、マイナス金利の幅などに左右されますが、日銀の目論見通り、銀行は日本国債を買うことも倍率が高くなかなか出来ず、さりとて日銀当座預金に滞留することもかなわず、貸し出しを通じ市場に放出することになります。筆者の予想でも今後長期金利は下がり、住宅ローンや事業ローンも借りやすく、金利も下がるでしょう。それにしても90年代にバブルを崩壊させたのも故三重野元日銀総裁、現在再度バブルを創成しているのも黒田日銀総裁、日銀総裁の判断によって日本経済は持ち上げたり引きずり降ろされたり、振り回されるということです。

以下コピー

日銀は2016年1月29日の日銀金融政策決定会合でマイナス金利導入を決定しました。

マイナス金利の幅は0.1%となります。正確に言うとこのマイナス金利は金融機関が日銀の当座預金に預金をした場合に0.1%の金利(手数料)を徴収するもので、金融機関は余った資金を「銀行の銀行」である日銀に預金するとお金を取られるという異常事態が発生します。

世界的に見るとマイナス金利を導入している中央銀行が意外にありECB(欧州中央銀行)、スウェーデン、スイス、デンマークとなっています。

よって、今回の日銀の決定は非常に大きなインパクトがある一方で世界的に見ると前例がないわけではありません。

 

では、マイナス金利の影響で住宅ローン金利はどうなるのでしょうか?

まず、さらに長期金利が低下し住宅ローン金利が低下することは間違いありません。1月29日の午後12時45分ころには長期金利が過去最低の0.185%まで低下しています。

マイナス金利の影響はさらに大きなものになるかもしれません。マイナス金利を導入しているデンマークでは住宅ローンを借り入れすることでお金がもらえるという現象が発生しています。

これがまさにマイナス金利であり、負債を抱えることがメリットとなり、現金を持つと損をするという状況を作り出すのがマイナス金利という政策の目的だからです。

 

また、金融機関としては現金を日銀に預けるとコストが発生してしまうため、少しでも貸し出しを積極化しようとするでしょう。

こうした資金が不動産市場流れ込み不動産価格がさらに上昇していく可能性も十分にありえます。

 

マイナス金利導入により金利の正常化がまた遠のいたのも言え、住宅ローン借り換えに二の足を踏んでいる方には、背中を押すきっかけとなることでしょう。

日本において、住宅ローンを借り入れお金がもらえるという現象が発生することはないと思えますが、日銀に預金をよするよりは「マシ」と考える金融機関によりより積極的な住宅ローン低金利競争が切り広げられることは間違いありません。

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