米国が仕掛ける中国との貿易戦争は留まるところを知りません。何故しかけるのか?次世代への覇権争いなのです。中国は30年国家サイクルと重なり、2年以内に「暗黒の20年」のスタートを切るかもしれません。米国市場は相変わらず、堅調ですが、中国経済崩壊はリスクオフ投資家がリスクを回避するため円高に向かいます。来年、消費税引き上げをしている場合ではないが、回避は難しいでしょう。日本市場も連れ安になる公算大です。
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中国の「国家ライフサイクル」を見てみましょう。中国は1949年の建国から1978年末まで「移行期」「混乱期」でした。賢い鄧小平が改革を宣言したのは、78年末。だいたい1980年から成長期に突入した。日本は朝鮮戦争のおかげで1950年から成長期に入った。つまり、中国は、日本から30年遅れているのです。
- 1960年代、日本は「安かろう悪かろう」で急成長
- 1990年代、中国は「安かろう悪かろう」で急成長
- 1970年代、日本は「世界の工場」になった
- 2000年代、中国は「世界の工場」になった
- 1980年代、「ジャパンアズナンバーワン」。日本は、世界一の経済大国になると、誰もが確信した
- 2010年代、「チャイナアズナンバーワン」。リーマン・ショックでアメリカが沈み、「中国が覇権国家になる!」と主張する人たちがたくさんいる
どうですか? ピッタリ30年遅れでしょう。もしそうであるのなら、
- 1990年、日本でバブル崩壊、暗黒の20年スタート
- 2020年、中国でバブル崩壊、暗黒の20年スタート となるはずです。まあ、習近平は、「日本のバブル崩壊」と「ソ連崩壊」を詳しく研究させているそうなので、多少時期はずれるかもしれません。しかし、「国家のライフサイクル」は、人間の生老病死同様、「不可避なプロセス」なのです。中国がこれから「また二けた成長を始めました」とかありえません。