「主従和睦違わぬは 不両舌語の功徳なり 親好厚く和敬せば これぞ菩薩の心なる」両舌とは離間語ともいう、人の仲を悪くせしむる語なり。本戒に止善と行善とあり。止善について有部広律に、共に仲良く育った牛の子と獅子の子が母獅子の遺言である「離間語に気をつけよ」という言葉に従わず、狐の離間語を信じて死闘となり共に死んだという話がある。その時、釈迦如来は「汝諸々の弟子、この畜生、その両舌を聞きて母の遺言を憶は . . . 本文を読む
西行法師は四国遍路でいつも思い出す方です。
・73番出釈迦寺・我拝師山では西行法師が我拝師山参道で休んだときの「西行腰掛石」もあります。
・特に四国81番白峰寺の崇徳陵にお参りするとその蕭条とした景色に雨月物語の西行さんを思い出します。雨月物語の最初に「白峰」として西行法師の話がでてくるからです。名文で内容もダイナミックなので、長いが引用します。 「・・・この里近き白峰といふ所にこそ、新院の陵 . . . 本文を読む
金剛般若波羅蜜經開題(弘法大師)
(京都国立博物館に大師筆の「金剛般若波羅蜜多経」(残巻)が国宝として残っています。
大師は遣唐使・藤原葛野麻呂が無事渡唐の御礼に『金剛般若経』187巻の書写をしたので大師がその供養をされたその際の願文を執筆されています。「・・弟子、去んじ延暦二十三年に天命を大唐にふくんで遠く鯨波を渉る。風波天に沃いで人力何の計かあらん。自ら思く、冥護(神仏の護り)によらずんば . . . 本文を読む