そうして日露戦後私は帰って見たところ満洲経として下げられたのは満洲の一切経でなくて蒙古の一切経であった。蒙古蔵ならばまだ幾つもある、満洲蔵は三つしかないその一つを得るのだから大切と思っていたのだから。その時内藤湖南君が朝日新聞から満洲に行くということであったので実地について調べて貰った。行って見るとその侭にある。ところが黄寺の方では無論分取られると思っておったのにお金を戴いたものでありますから、満 . . . 本文を読む
「あなたが世界のためにできるたったひとつのこと」(ピーター・シンガー・NHK出版)
佛弟子として「利他行」の心構えと実践のあり方を考える中で手に取った。著者はオーストラリア出身の哲学者・倫理学者。
本書では「畜産動物の苦しみ」のパートで「動物と人間、どちらの苦痛を取り除くべきか」「動物に意識はあるのか」などを考察しているように、「利他行」を哲学・倫理学の問題として解き明かす。世の中には臓器まで . . . 本文を読む
昨日の芭蕉の句として紹介した「今日彼岸、菩提の種をまく日かな 」は、正確には「馬場存義」の「けふ彼岸菩提の種も蒔日かな(題「義仲寺、翁の塚にて」の5句目)」である
と「つらつら日暮らし」様よりご教示いただきました。大変感謝して訂正させていただきます。
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