インドの文明は古いように申しますけれどもそう古いものではない、文明としては極めて新しいものであります。新しいと申しましても紀元後二千年、その前がせいぜい二千年……もう少し刻んでいったら二千年に足りませんが、三千五百年かその前後の範囲の文明であります。無論その前にも文明はあったに違いないが、今形の上に残っている文明としてはそのくらいの範囲であります。まず四千年と見ましょう、シナも殆ど同じくらいであろ . . . 本文を読む
仏は人々を苦しみから救い出すためにこの世に現れた
「この世は火宅であり安らかではない。人々は愚かさの闇につつまれて怒り嫉み嫉みあらゆる煩悩に狂わされている。赤子に母が必要であるように、人々はみなこの仏の慈悲にたよらなければならない。
仏は実に聖者の中の尊い聖者であり、この世の父である。だからあらゆる人々はみな仏の子である。彼らはひたすらこの世の楽しみにのみかかわり、その災いを見通す智恵を持たな . . . 本文を読む