御大師様は先祖の徳に報いるには仏前に読経することが必要とされています。
「三宝をたのまずんば何ぞ岳涜(がくとく、高く深い恩)を答せん。謹んで高雄の道場において妙法を転読し、金仙(仏)を礼供す。伏して願わくはこの善業に乗じて彼の逝けい(逝ける霊)を運ばん。」(続性霊集八巻、「藤左近将監、先妣の為に三七の斎を設くる願文」)
続性霊集八巻、「藤左近将監 . . . 本文を読む
秘密安心往生要集・・21/42
(十九、観念浄土の用心)。西方の行者ならば極楽の依正快楽を説き聞かしめよ。若し兜率の内院を願ふ者には知識内院の荘厳、弥勒菩薩来迎の本誓を説きて聞かしめ、怡悦の心を生ぜしむべし。少しも死を恐れ憎み妻子眷属財宝に執着を生ぜば往生することあたはじ。昔金銀を恪惜し蓄る人、死して蛇と成りて金を守り愛酪の沙弥は死して酪中の蟲なり、柑子を愛し惜める人姥は死して蜜柑の中の蟲と成り、 . . . 本文を読む
「明治36年の秋、第三高等学校の学生が『歎異抄のお話を聞かせていただきたい・・ついては(第三高等学校のある)吉田の方へ来てくださればたくさん聴衆が集まりますから…』といったが、私は『いかれぬ、・・私が行けば貴い信仰が穢れてしまう。たとい一人でも半人でも私の下宿まで来るがよい。・・道が遠いなどという人では到底信仰が得られるものではない。』とキッパリ断りましたら、却って熱心な有志の方ばか . . . 本文を読む
成仏示心 沙門浄空(注1)撰
徧く海内四部の衆に告げて曰く、昼夜四時観念誦経、六字の名号(南無阿弥陀仏)、七字の題目(南無妙法蓮華經)、五字の真言(阿卑羅吽欠)等、宗宗の勤行の終に所座(禅要に曰く、夫れ三昧に入らんと欲する者は、初學の時事諸境絶へ余の縁務を屛じ、独り一静処に其の禅室を構へ、則ち太ひに明らかなるべからず。又太ひに暗きべからず。太ひに明らかなれば則ち心を散乱せしめ、太ひに暗からば是心 . . . 本文を読む