妙法蓮華経秘略要妙・観世音菩薩普門品第二十五(浄厳)・・36
二には正しく第二の水漂の難を頌す。
「或漂流巨海 龍魚諸鬼難 念彼觀音力 波浪不能沒」
上の長行の中には唯大水とのみ云。今は龍幷に鰐鮫等の魚及び諸鬼等を加へて至極切なる難を表す。
「漂流」とは船筏に離れて浮漂るるなり。漂は浮の義なり。
「巨海」等(巨海 龍魚諸鬼難)は、巨は大なり、小水に非ずして大海なり。而も船筏を離れ龍と大魚 . . . 本文を読む
「古今著聞集 能書第八」
「大内十二門の額、南面三門は弘法大師、西面三門は大内記小野美材、北面三門は但馬守橘逸勢をのをの勅をうけ給て垂露の点をくたしけり。東面三門は嵯峨天皇かかせをはしましける也(注1)。実にや道風朝臣、大師のかかせ給たる額をみて難していひける、美福門は田広し、朱雀門は米雀門と略頌につくりてあさけり侍ける程に、やかて中風して手わななきて手跡も異様に成にけり。かかるためしをそれられ . . . 本文を読む
Q,心を尽くして祈れどもかなふことの稀なることは何ぞや?A,夢中問答集(無窓疎石)には、「佛菩薩の真の功徳問、佛菩薩は皆一切衆生の願を満たし給はんといふ誓ひあり。・・・しかるに心を尽くして祈れどもかなふことの稀なることは何ぞや?答。・・・薬師如来は衆生の病を除滅せむと誓ひ給へども世間を見るに病者ならぬものは少なし。普賢菩薩は一切衆生に随順して給使せむと誓ひ給へども世間を見れば従者一人もなき人も多し . . . 本文を読む