福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

中島さんが先日の坂東巡礼の記録を作ってくださいました

2014-07-01 | 開催報告/巡礼記録
6月29日坂東札所26番清瀧寺に巡礼して来ました。
土浦駅に10時25分に待ち合わせました。土浦駅から藤沢十字路バス停まで行くバスが5年前の巡礼の時にはあったそうですが、現在は廃止されていました。さてどうしよう清瀧寺はとても不便なところにあり、歩くと大変な距離で時間もかかってしまうのです。それではと今回初めての試みで、レンタカーで行こうという事になりました。
駅の隣りにJRレンタカーがあり乗り込む、カ-ナビですいすい、こんなに楽な巡礼は初めてで快適であるが、なんだか複雑な気分でもある。新しく出来た道に少し迷ったものの、約30分程車を走らせと、そこは筑波山の南麓で農村風景が広がり、小野小町の伝説もある小野の里と呼ばれる、のどかな里山のなかに清瀧寺はあった。
伝承によると、草創は推古天皇の607年聖観音像を安置したことに始まるという。石段を登ると古びた仁王門が歴史ある寺であることを物語っている。境内には正面に本堂があり、左に納経堂がある。室町時代に戦火にあって焼失し、廃寺同様だったが、江戸時代に観音巡礼が流行り、寺は再建されたが、明治の廃仏毀釈で再び衰退。寺は無住となるが、村人たちによって護られてきた。しかし昭和44年にまたしても焼失し本尊も失われてしまう。境内の傍らには焼け焦げた狛犬と本堂の木片のようなものが、そっと置かれ奉られていました。今も地元の人が寺を管理し納経所奉仕を行なって札所としての歴史を伝えているのだそう。新しい本尊の聖観音様の前でいつもよりたくさんのお経をあげさせ頂く。知らずうちに、丁寧にお経をあげている自分に気づく。高原講元様より瞑想をとの事で少しずつ心を空っぽにしようと試みたりする。寺での瞑想はとても良いものである。この日は朝から雨がふっていて午後からの降雨も心配だったが天気に恵まれ、一度も傘をささずにすみ有り難い事でした。
人気のない境内は時間が止まったかのようで、ただ山の風が聞こえるだけで安らぐ。小さな大師堂にご宝号を唱えると寺を後にした。車で土浦駅に着くとまだ午後12過ぎで、昼食済ましゆっくりと帰路に着いた。なんだか余裕のある楽な巡礼の1日でした。
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