福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

坂東観音巡拝記(その2)

2013-06-01 | 開催報告/巡礼記録
5月26日も5年前と前と同じく  ・5番勝福寺(飯泉観音 神奈川県小田原市)、・6番札所 長谷寺(飯山観音 神奈川県厚木市)、・7番札所 光明寺(金目観音 神奈川県平塚市)、・8番札所 星谷寺(星の谷観音 神奈川県座間)に参拝しました。
小田原駅に集合しましたが天候も晴れたり曇ったりで絶好のお参り日和でした。
1、今回は5番勝福寺(飯泉観音)までは丁度バスが駅前から出るときだったのでそのバスにのりました。我々以外には乗客もなく快適な車内でした。5番飯泉観音ご本尊は鑑真和上招来の十一面観音様で道鏡が下野の国に下る途中にここに観音様を安置したということです。坂東観音霊験記にはこの近くの信心深い農夫がこの観音堂を立てるときに唯一の財産である貧馬を売ってその代金三貫文を寄進したところそれが厩にいつのまにかもどっており、さらにそれ以来「家富栄えて財宝は泉の湧くがごとく国中第一の長者となりぬ」とあります。ここは更に二宮金次郎が旅僧の読経する観音経を聞き開眼したところでもあります。

2、つぎは7番光明寺(金目観音)です。ここのご本尊は小磯浜出現の聖観音菩薩様です。先の霊験記によると信心深い貧しい寡婦が浜で潮汲みをしているとき発見しておまつりしていたところ旅僧が来てこれは聖徳太子作の聖観音様であると告げたので更に拝みこんでいたところ御目から光を発せられるようになり一大霊場となったとのことです。また北条政子が安産祈願をして無事実朝を産ンで以来安産の観音様としても信仰をあつめているということです。


3、8番星谷寺(星の谷観音)は座間駅のすぐ近くです。境内の納経所は5年の間に建て替えられていました。ここのご本尊観音様も行基菩薩が遊行の折、古木の根洞にて感得されたものということです。星谷というのは寺を建てたころよりここの井戸に星が影を映してきたのでこうよぶということです。

4、最後は6番長谷寺にお参りしました。ここのご本尊も十一面漢音様ですが坂東観音霊験記によると「本尊十一面観世音は大和長谷寺の材木を以て行基大士かの寺の尊像を模刻したまふ。」とります。そしてこの観音様は地元の飯山權太夫という豪族が旅僧に勧められ十年間毎日観音経を十巻あげ、十万人の旅の行者を接待したところ満願の日にこの観音様を背負った老僧が訪ねてきてここに安置しそれ以来一大霊場となったとあります。この寺の鐘は『昔権化の人鋳造せり。故に朝には種善奉行の音をだし、夕には諸行無常の響あり。聞くもの自ずから善念を起こし、病者この響を聞いて至心に大悲者を持念すれば病癒ゆること流れに物を洗うがごとし・・」とあります。坂東では筑波山、千葉寺、とここの鐘が三大名鐘というこtです。無数の石段を上っテたどり着く高い境内からは相模湾を見下ろして素晴らしい景色がひろがっていました。ここは四度目ですが改めてその素晴らしい景色に驚かされました。
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