福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

秘密安心往生要集・・10/42

2021-06-10 | 法話
秘密安心往生要集・・10/42
(八、弥勒菩薩相好光明の事)。次に弥勒菩薩の身相好を明かさば,四十九重摩尼殿、師子座寶蓮華の上に結跏趺坐し玉ふ。身閻浮檀金色にして長さ十六由旬三十二相八十種好皆悉く具足し、頂上の肉髻、髪紺瑠璃の色なり。釈迦毘楞伽摩尼(帝釈天の所有する宝石。『観経』で「〔観世音菩薩の〕頂上には、毘楞伽摩尼宝をもって天冠とせり」)百千萬億の甄叔迦寶(けんじゅくがほう/赤色の宝石で、赤瑠璃に似ているとされる)を以て天冠を厳る。其の天寶冠に百億の色有り。一一の色の中に無量百千の化佛あり。諸の化菩薩を以て侍者とせり。復他方の諸大菩薩あって十八変を作して意に随ひて自在に天冠の中に住す。弥勒の眉間に白毫相光あり。衆色を流出して百寶の色を作す。三十二相の一一の相の中に五百億の寶色あり。一一の相好にも亦五百億の寶色有りて一一の相好より八万四千の光明を(みやびかなるいろ)出す。諸の天子と共に各華座に坐して昼夜六時に常に不退転地法輪の行を説き玉ふ。一時の中に五百億の天子を度して成就して阿耨多羅三藐三菩提を退せざらしめ玉ふ。是の如く昼夜に恒に此の不退転の法輪を説て諸天子を度し玉ふこと五十六億七千万歳にして爾して乃ち閻浮提に下生し成仏し玉ふ。具さには六部の経(『弥勒大成仏経』『弥勒下生経』『観弥勒菩薩上生兜率天経』『弥勒下生成仏経』(鳩摩羅什訳)『弥勒下生成仏経』(義浄訳)『弥勒来時経』)の所説の如し。

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