福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

法然上人一百四十五箇条問答

2013-08-09 | 法話
念仏

一。念仏の百万遍、百度申してかならず往生すと申て候に、いのちみじかくてはいかがし候べき。
答。これもひが事に候。百度申てもし候、十念申てもし候、又一念にても(成仏)し候。

一。日所作は、かならずかずをきはめ候はずとも、よまれんにしたがひてよみ、念仏も申候べきか。
答。かずをさだめ候はねば、懈怠になり候へば、かずをさだめたるがよき事にて候。

一。念仏をば、日所作にいくらばかりあててか、申候べき。
答。念仏のかずは、一万遍をはじめにて、二万・三万・五万・六万、乃至十万まで申候也。このなかに御心にまかせておぼしめし候はん程を、申させおはしますべし。

一。毎日の所作に、六万・十万の数遍を、ずすをくりて申候はんと、二万三万をずすをたしかにひとつづつ申候はんと、いづれかよく候べき。
答。凡夫のならひ、二万・三万あつとも、如法にはかなひがたからん。ただ数遍のおほからんにはすぐべからず。名号を相続せんため也。かならずしもかずを要とするにはあらず、ただつねに念仏せんがためなり。かずをさだめぬは懈怠の因縁なれば、数遍をすすむるにて候。
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