福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

福聚講・第11回坂東33観音霊場巡礼の記録(2009/2/21)

2010-03-01 | 開催報告/巡礼記録
福聚講・第11回坂東33観音霊場巡礼の記録(2009/2/21)

今回の巡礼先は、第26番札所・南明山清瀧寺(寺伝によると推古天皇十五年<607年>創建、開基は行基菩薩)。常磐線・土浦駅改札口集合10時25分。駅前のバス停から10時35発の高岡行きバスに乗車。藤沢十字路10時55分下車。徒歩にて清瀧寺へ、ゴミを拾いながら歩く。(坂東クリーン運動)

筑波山の南に連なる山々は、萌黄色の暖かな山腹を見せていた。道の両側には、栗、柿、梅などの、良く手入れされた果樹園が多く見られる。陽差しは春めいて、見上げる青い空には、近くの基地から飛び立った色とりどりのハングライダーが舞う。少しずつ道が登りになり、龍ヶ峰の麓、清瀧寺下に12時30分到着。(歩き始めてから凡そ1時間30分)

寺に続く急な石段の下、道の右脇上に、清水が山中から引かれており、一行はその水で喉を潤す。そこから続く石段の中程に、想像していたよりも大きな構えの、時代を感じさせる仁王門。(寺は昭和44年の不審火で焼失。天保年間<1830~44>に建てられたこの仁王門のみが焼け残った。)

坂東霊場記によると、清瀧寺は筑波権現がこの地に降遊の折、天の鉾で地を突かれると清水が滝のごとく湧き、その滝口に行基菩薩が寺を創られたのが清瀧寺の始めと云う。現在の本堂は、不審火の後、小野の里人の尽力で再建され、ご本尊は23番観世音寺ご住職寄進の聖観世音菩薩。

本堂の右手前で納経(般若心経三巻、観音経二巻)。山に囲まれた緑の中での読経は、自然に溶け込んでいくようなやすらぎを心にもたらし、唱和する声が一つになっていった。

境内にて13時昼食。13時30分出発。帰路は、行きとは別ルートで、畑のさきに広がる小野ふれあい広場(小野の小町のお墓がある)、日枝神社(流鏑馬で知られる)などを過ぎる。遠くまで見渡せる枯れ野に何処までも続く青い空。しだいに遠ざかって見える筑波連山と麓の雑木林。都会では見られない雄大な広がりの中、一行は小さな点景になって歩いた。(徒歩1時間20分)藤沢神社前バス停に14時50分着。10分遅れの15時22分発のバスにて土浦へ。土浦駅着15時55分到着、解散。


<参加者> 
高原講元、荒木僧正、高橋、岡村、中塚、鈴木、細田、菊池、有薗、米田夫妻、関口夫妻の13名。
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