福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

善財童子の訪問者と教え(華厳経入法界品)36

2019-10-06 | 諸経
善財童子の訪問者と教え(華厳経入法界品)36

丗五番目、閻浮提の摩竭提国 妙徳救護衆生夜神

善財は喜目観察衆生夜神から同じ仏の衆中の妙徳救護衆生夜神を訪ねよと教えられ妙徳救護衆生夜神の所へ行きます。そして妙徳救護衆生夜神が「一切の世界の衆生を教化し、一切法門の自在神力を成就する」のを見奉ります。ここは非常に長くかかれていますが何度読んでもコアになる部分がわかりません。他の解説書では「妙徳の自在なる音声法を成就した」と書かれているものもありますが六十華厳にはそのような表記はありません。従って妙徳救護衆生夜神は【一切の世間を教化する法門】を成就していた、としておきます。

往きて妙徳救護衆生夜神の所に詣たり。そのとき夜天は善財童子の為に菩薩の【一切の世間を教化する法門】の境界を顕現して相好を以て身を飾り眉間の白毫相の中より大光明を放ち・・普く一切の世界を照らせり。照らしおわりて善財の頂より入り、その身に充満せり。そのときに善財、菩薩の離垢円満三昧を得たり・・・そのときに善財は【菩薩の境界は一切の世界に衆生を教化する菩薩の一切法門】の自在神力を成就するを見奉り歓喜すること無量・・。」

この位は菩薩五十二位の下から丗四番目、十地の下から四番目ということで「華厳五十五所絵巻」にはここは「第四焔恵地」と書かれています。

「一切の衆生を教化する」という意味では昔よく通っていた「南無の会」という説法の会があります。いまでも開催されていると思います。そこでは第一線でご活躍中の僧侶の方々が説法してくださいました。懐かしい会です。まさに一切衆生を教化しようという気持ちに溢れていました。


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