三代実録 / 仁和二年(886)六月十八日丙寅条
「十八日丙寅 使者を九箇寺に分遣し大般若経を転読す 其供料 東大寺 元興寺 興福寺 薬師寺 延暦寺各新銭五貫文 西大寺 法華寺 大安寺各四貫文 法隆寺三貫文 毎寺に名香を供す 多少数あり 左右衛門府生・左右馬寮史生を以て使に充つ 是より先 天文博士従八位下中臣志斐連広守、奏言し 「近く天変を窺ふに 天皇の奉為に 不祥之気を見る」と。 是故に此の善を修せしむ焉。」
天皇は光孝天皇。仁和3年(887年)には仁和地震(東海・東南海・南海連動型地震)発生、五畿七道被災、大阪湾に巨大津波、八ヶ岳山体崩壊。
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