福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

利行とは人々が重病で助けを求めているとき救済する行為

2020-05-14 | 諸経
「なにが利行愛護の態度であろうか。

答え。利行とは人々が重病に罹ったり、災難に出会ったり、事故に遭っ て助けを求めたりしているとき、すぐにその場所に行き、慈悲の気持ち から身体を使ったり、ことばをかけたり、
気づかったりして方策を駆使 して近づき、救済する行為をいう。

また次のことを知らなければならな い。

それは利行の中で最もすぐれているのは信仰心がない人を手立てを尽く して導き、
心を調えさせ、安心させ、そして信じる気持ちを起こさせる ことである

また、習慣を身につけていない人を手立てを尽くして導き、 心を調えさせ、安心させ、
そして正しい習慣を身につけさせることであ る。また吝嗇な人を手立てを尽くして導き、
心を調えさせ、安心させ、 そして施しをする気持ちを起こさせることである。また、
愚かな人を手 立てを尽くして導き、心を調えさせ、安心させ、
そして正しい理解がで きるようにさせることである。

これらの行為を利行という。

「云何利行攝事。答此中利行者。
謂諸有情或遭重病。或遭厄難困苦無救。便
到其所起慈愍心。以身語業方便供侍。方便
救濟是名利行。復次如世尊爲手長者説。長
者。當知諸利行中最爲勝者。謂不信者方便
勸導。調伏安立令信圓滿。若破戒者方便勸
導。調伏安立令戒圓滿。若慳貪者方便勸導。
調伏安立令施圓滿。若惡慧者方便勸導。調
伏安立令慧圓滿。諸如是等説名利行。攝事
者。謂由此利行於他等。攝近攝近持令相親
附。如是利行於他有情。能等攝能近攝能近
持能令親附。是故名爲利行攝事。
     (『阿毘達磨集異門足論』第九巻四法品)」
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