三代実録 / 貞観十五年873/十一月十三日甲戌条
十三日、(清和天皇)詔して言うには、垂鴻は徳を一とする。道に違う者はまずその行いを乱す。歴象は天に同じ。常を変える者はすなわちその怒りに遭う。朕の政は寒暑なく、化は水波に負う。陵遅の運を仰いで洪緒(帝王が国家を統治する大業)に慙ず。十一年に至るに及び、夏旱の映 . . . 本文を読む
「承和十四年十一月十三日東寺長者實慧大徳遷化。行年六十二、夏臈四十二」(高野春秋)
「此の年(承和十四年)十一月十三日、師河𣧓(州)に示寂す。世壽六十二、法歳四十四.東寺几すること十二年」(弘法大師弟子譜) . . . 本文を読む
今日11月13日は道興大師実慧上人の入滅された日です。実慧上人は大師十大弟子の一人、「檜尾口訣」を著す。承和14年(847年)11月13日自ら創設した河内観心寺側の法禅寺にて入滅。享年62。檜尾山に葬られる。安永3年(1774年)8月、道興大師の諡号を賜っています。承和十年十二月十三日の承和灌頂(於東寺)では実慧大徳が大阿として堂内に入り三昧耶会場の西方を進まれたとき、大師が高座に影現されたといい . . . 本文を読む
今日は高倉天皇が中宮平徳子無事御産の御礼の宸筆を守覚法親王に賜った日。今日治承二年1178十一月十三日は高倉天皇が中宮平徳子無事御産の御礼の宸筆を守覚法親王に賜った日。守覚法親王と高倉天皇は兄弟。以下「宸翰英華」等によります。「治承二年十一月中宮徳子の御産に當り皇兄喜多院御室守覚法親王は六波羅邸にて孔雀経法の修法を以て霊験を示された。守覚法親王は承安二年十月にも孔雀経法で霊験を示されており重ね重ね . . . 本文を読む
観音經功徳鈔 天台沙門 慧心(源信)・・3/27
二、當品を讀誦して疫病を除く事
昔大唐河西の象遜王といふ御座します。其の比國中に大ひに疫病を煩ふ也。帝王之を悲しみ玉ふ處に折節天竺より伊婆勒菩薩( 曇無讖 どんむせん (385-433)。中インド出身の訳僧)と云人来玉ふなり。此の菩薩此の由を見て、法華普門の一品をっ切りだして万民に之を誦せしめ、のたまふに自ら疫病消除すべしと奏聞し玉ふなり。帝則 . . . 本文を読む
今日11月13日は慈恩大師基の誕生日です。慈恩大師基(631~682)は、17歳で玄奘三蔵の弟子となり、瑜伽唯識を究め法相宗を開かれました。大慈恩寺に住したので、慈恩大師と尊称されています。法相(ほっそう)とは、あらゆるものの根本のあり方を指す言葉で、「一切の存在現象はただ識による」(唯識)としています。これによるとわれわれの苦しみもすべて自分の過去から積み重ねてきた心の一番深いところにある「阿頼 . . . 本文を読む