善財童子の訪問者と教え(華厳経入法界品)18
十七番目、南方実利根国普門城 普眼妙光長者
普眼妙光長者は普門城の薬種商です。普眼妙光長者は、あらゆる病を治すことが出来るといいます。そして後で説法をします。貪欲の者には不浄観、憎悪心の者には慈悲観、愚痴の者には諸法の道理を教える・・また十波羅蜜を説くなどして法施の無限の財寶を与えて帰宅させるという【一切衆生をして歡喜せしむる普門法門】を知るのみ、といいます。華厳五十五所絵巻でも五十二位の下から十六番目、十行の六番目ということで「第六善現行」(一切が無相であることを智慧で観じる行)と書かれています。
「我、一切衆生の病を知れり。風寒熱病及び諸の雑病・狂横病・鬼著病・毒病・諸呪術病、如是等の類の一切諸病を我悉く了知し、其の所應に随ひて皆能く療治す。・・然後に爲に種種の法門を説く。貪欲多き者には不淨觀を教え、瞋恚多き者には慈心觀を教え、愚癡多き者には法相觀を教え・・
我如是等の種種の法施を以て悉く滿足歡喜せしめて還さん。善男子よ我又た善く衆香を和する法を知れり。
所謂不可稱王香・新頭香・勝香・覺香・明相香・沈水香・堅固香・栴檀香・雲香・不動諸根香なり。如是等の一切諸香を知り此の香を燒く時は一心に佛に向かい大誓心を発し一切願を満ぜん。・・善男子よ、我唯だ此の『一切衆生をして歡喜せしむる普門法門』を知り、一切佛身を見たてまつるのみ。」
私の母親は山寺で薬剤を売っていました。漢方薬の薬剤師だったのです。良く効くと評判で母の漢方薬を求めて遠方からもお客がひっきりなしに来ていました。母は47歳で病没しましたがその後もお客さんは来ていました。お寺で薬を売るというのはなにか子供心にも有難かったものです。
十七番目、南方実利根国普門城 普眼妙光長者
普眼妙光長者は普門城の薬種商です。普眼妙光長者は、あらゆる病を治すことが出来るといいます。そして後で説法をします。貪欲の者には不浄観、憎悪心の者には慈悲観、愚痴の者には諸法の道理を教える・・また十波羅蜜を説くなどして法施の無限の財寶を与えて帰宅させるという【一切衆生をして歡喜せしむる普門法門】を知るのみ、といいます。華厳五十五所絵巻でも五十二位の下から十六番目、十行の六番目ということで「第六善現行」(一切が無相であることを智慧で観じる行)と書かれています。
「我、一切衆生の病を知れり。風寒熱病及び諸の雑病・狂横病・鬼著病・毒病・諸呪術病、如是等の類の一切諸病を我悉く了知し、其の所應に随ひて皆能く療治す。・・然後に爲に種種の法門を説く。貪欲多き者には不淨觀を教え、瞋恚多き者には慈心觀を教え、愚癡多き者には法相觀を教え・・
我如是等の種種の法施を以て悉く滿足歡喜せしめて還さん。善男子よ我又た善く衆香を和する法を知れり。
所謂不可稱王香・新頭香・勝香・覺香・明相香・沈水香・堅固香・栴檀香・雲香・不動諸根香なり。如是等の一切諸香を知り此の香を燒く時は一心に佛に向かい大誓心を発し一切願を満ぜん。・・善男子よ、我唯だ此の『一切衆生をして歡喜せしむる普門法門』を知り、一切佛身を見たてまつるのみ。」
私の母親は山寺で薬剤を売っていました。漢方薬の薬剤師だったのです。良く効くと評判で母の漢方薬を求めて遠方からもお客がひっきりなしに来ていました。母は47歳で病没しましたがその後もお客さんは来ていました。お寺で薬を売るというのはなにか子供心にも有難かったものです。