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福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

「十善法語」その68

2019-11-08 | 十善戒
又禮は上下の別有て踰られぬ。天子は天子の禮あり。諸侯は諸侯の禮あり。士大夫は士大夫の禮あり。下馬方かた船頭に至まで。其習ひ規式ありて互に相通ぜず。上下推通じて道とすべき道とは云はれぬ。此不邪淫戒は。上王公より下樵漁に至るまで。全ければ終身安く。亂るれば害が生ずる。上下推通じて道とすべき道は此にあるじゃ。此不邪淫戒は男女の間の事にて。甚知やすく行ひ易きなれども。天地と倶に位し。萬國華夷に布列して。古に透り今に通じて。儼然として條理亂れぬじゃ。國の亂も此を本として興る。家の禮も此を本として興る。身の禮も此を本として興る。上下貴賎・男女大小・智愚賢不肖。ことごとく此を基本として禮式法度立す。謹愼に守る者は天地地祇の冥助を得る。誠に萬國古今に推通じ。上下貴賎に推通じて道とすべき道は。此戒に在ことじゃ。此も禮を一向に廃せよ。役に立たぬことと云ふではない。不邪淫戒だに全くば揖譲(いつじょう・・・ていねいな)の禮を用ふるなと云ではない。内心此戒を堅固に持て其國の風の其家の風は。濫に改むまじきことぞ。男子にもせよ。女人にもせよ。我に属せぬ者には心をよするな。猥になれ睦じくするな。人知ぬ夫婦の間にも。晝夜その節度有て。亂れたことは作すまじきと云へば。王公大人より下は庸夫愚婦に至るまで。身に行せらるゝ。心に得させらるゝ。此に由て貞節の徳を教え導かば。人々箇々聖賢の地位に到るまじきものならぬじゃ。
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