「後拾遺往生伝」「(治歴元年1068)同年八月又(東宮敦良親王)御薬事あり。親皇(性信法親王)、閑院に於て孔雀経法を修す。第四日、日中時已に平気を得る。結願の日、大夫權中納言能長卿、大師自筆の十喩経一巻を賜ふ。又主馬署驊騮(かりゅう・名馬)二匹を賜ふ。」
「孔雀経御修法記」「大御室(性信法親王)、治歴元年1068八月十三日、閑院孔雀経法、第四日日中初めて讃頌音を聞く。此の暦日より(敦良親王)平復、早聴遂に結願の日に達す。弘法大師自筆十喩の詩一巻を賜ふ。權中納言大夫能長卿之を授く。又主馬寮騎騮二疋を賜ふ」。