福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

今日正月3日は真雅僧正ご入滅の日です

2024-01-03 | 法話

正月3日(元慶三年)真雅僧正入滅。真雅僧正は大師の弟君。十大弟子の一人。清和天皇の誕生以来の護持僧で、天皇とその外祖父藤原良房から厚い信任を得る。清和天皇の御願寺である貞観寺開基。貞観寺僧正・法光大師と称される。その著「稲荷大神流記」は東寺の稲荷大明神の起源を記しています。「弘仁七年孟夏のころ、大師,斗藪の時、紀州田辺宿において、異相の老翁に遇う。そのたけ八尺許、骨高く筋太く、うちには大権の気を含み、外には凡夫の相を示す。和尚(大師)を見て快く語して曰く『吾れ神道に在りて聖として威徳あり。方今菩薩この所に到る。弟子が幸い也』と。和尚いはく『霊山に於いて面拝の時、誓約未だ忘れず、此生と他生と形異なれども心同じ。予に秘密紹隆の願いあり。神に仏法擁護の誓い在す。請ふらくは共に弘法利生して同じく覚台に遊ばん。夫れ帝都の坤角九条の一坊に一の大伽藍あり。東寺と号す。鎮護国家の為に密教を興すべき霊場なり。必ず待ち侍らん』と。化人いはく『必ず参会して和尚の法命を守らん』等云々。同十四年正月十九日、和尚忝くも東寺を賜りて密教の道場となす。これによりて請来の法文、曼荼羅道具等悉く大経蔵に納め畢んぬ。その後同四月十三日、彼の紀州の化人、東寺の南門に来たり臨む。稲を荷い、椙の葉を提げ、両女を率い、二子を具せり。和尚歓喜して法味を授与し、道俗帰敬して飯を備え葉を献ず。爾後暫く二階柴守に寄宿す。その間に当山の杣山を点して利生の勝地と定む。一七カ日夜の間、法に依って鎮壇し、法爾の荘厳顕然として円現す。後世の為に綱目右記すのみ」

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