Q,仏説盂蘭盆経で7月15日の「僧自恣日」に衆僧供養をしなさいとおしゃっているのはなぜですか?
A,印度では4月15日より7月15日までの90日を九旬安居と称して衆僧が一箇所にこもり修行する大切な期間とされました。この安居の結願日が七月一五日であったためこの日を僧自恣日 としたのです。自恣とはこの間の所行に過失があったかどうかを他の大衆から恣にあげさせそれにより懺悔するのです。
参考仏説盂蘭盆経
「・・・皆応先為 所生現在父母
かいおうせん しょしょうげんざいぶも
過去七代父母 於七月十五日
かこしちだいぶも おしちがつじゅうごにち
仏歓喜日 僧自恣日
ふつかんぎにち そうじしひ
以百味飲食 安盂蘭盆中
いひゃくみおんじき あんうらぼんちゅう
施十方自恣僧 願使
せじっぽうじしそう がんし
現在父母 寿命百年無病
げんざいぶも じゅみょうひゃくねんむびょう
無一切苦悩之患
むいっさいくのうしげん
乃至七世父母
ないししちせぶも
離餓鬼苦
りがきく
生人天中 福楽無極
しょうにんでんちゅう ふくらくむこく
是仏弟子 修孝順者
ぜぶっでし しゅこうじゅんしゃ
応念念中 常憶父母
おうねんねんちゅう じょうおくぶも
七世父母
しちぜぶも
年年七月十五日
ねんねんしちがつじゅうごにち
当以孝慈憶
とういこうじおく
所生父母
しょしょうぶも
為作盂蘭盆
いさうらぼん
施仏及僧 以報父母
せぶつぎゅうそう いほうぶも
長養慈愛之恩 若一切仏弟子
ちょうようじあいしおん にゃくいっさいぶっでし
応当奉持是法
おうとうぶじぜほう
時目連比丘 四輩弟子
じもくれんびく しはいでし
歓喜奉行
かんぎぶぎょう
(・・多くの民衆が
慈悲、孝行をしようとするなら
皆まさに生んでくれた父母から七世の祖先までの為
七月十五日の
仏歓喜の日、僧自恣の日において
多くの飲食物を用意して盂蘭盆中に安じ
十方の僧に施して
祈願してもらいなさい。
現在の父母の寿命が伸びて病気も無く
一切の苦悩やわずらいも無く
また七世までの祖先は
餓鬼の苦しみから離れ
天人の中に生まれて福楽が大いにある。
お釈迦様は善男善女たちに告げて言った。
この仏弟子で孝順なる者は
まさに念念の中に常に父母を思い
七世の父母までを供養しなさい。
毎年七月十五日に
常に孝順の慈をもって
両親から七世の祖先までを思い
盂蘭盆を用意して
仏や僧に施して、父母の長養慈愛の恩に報いなさい。
もし一切の仏弟子とならば
まさにこの法を奉持しなさい。
この時目連、男女の出家・在家は
お釈迦様の話に歓喜し奉行した。9
A,印度では4月15日より7月15日までの90日を九旬安居と称して衆僧が一箇所にこもり修行する大切な期間とされました。この安居の結願日が七月一五日であったためこの日を僧自恣日 としたのです。自恣とはこの間の所行に過失があったかどうかを他の大衆から恣にあげさせそれにより懺悔するのです。
参考仏説盂蘭盆経
「・・・皆応先為 所生現在父母
かいおうせん しょしょうげんざいぶも
過去七代父母 於七月十五日
かこしちだいぶも おしちがつじゅうごにち
仏歓喜日 僧自恣日
ふつかんぎにち そうじしひ
以百味飲食 安盂蘭盆中
いひゃくみおんじき あんうらぼんちゅう
施十方自恣僧 願使
せじっぽうじしそう がんし
現在父母 寿命百年無病
げんざいぶも じゅみょうひゃくねんむびょう
無一切苦悩之患
むいっさいくのうしげん
乃至七世父母
ないししちせぶも
離餓鬼苦
りがきく
生人天中 福楽無極
しょうにんでんちゅう ふくらくむこく
是仏弟子 修孝順者
ぜぶっでし しゅこうじゅんしゃ
応念念中 常憶父母
おうねんねんちゅう じょうおくぶも
七世父母
しちぜぶも
年年七月十五日
ねんねんしちがつじゅうごにち
当以孝慈憶
とういこうじおく
所生父母
しょしょうぶも
為作盂蘭盆
いさうらぼん
施仏及僧 以報父母
せぶつぎゅうそう いほうぶも
長養慈愛之恩 若一切仏弟子
ちょうようじあいしおん にゃくいっさいぶっでし
応当奉持是法
おうとうぶじぜほう
時目連比丘 四輩弟子
じもくれんびく しはいでし
歓喜奉行
かんぎぶぎょう
(・・多くの民衆が
慈悲、孝行をしようとするなら
皆まさに生んでくれた父母から七世の祖先までの為
七月十五日の
仏歓喜の日、僧自恣の日において
多くの飲食物を用意して盂蘭盆中に安じ
十方の僧に施して
祈願してもらいなさい。
現在の父母の寿命が伸びて病気も無く
一切の苦悩やわずらいも無く
また七世までの祖先は
餓鬼の苦しみから離れ
天人の中に生まれて福楽が大いにある。
お釈迦様は善男善女たちに告げて言った。
この仏弟子で孝順なる者は
まさに念念の中に常に父母を思い
七世の父母までを供養しなさい。
毎年七月十五日に
常に孝順の慈をもって
両親から七世の祖先までを思い
盂蘭盆を用意して
仏や僧に施して、父母の長養慈愛の恩に報いなさい。
もし一切の仏弟子とならば
まさにこの法を奉持しなさい。
この時目連、男女の出家・在家は
お釈迦様の話に歓喜し奉行した。9