12月14日定例会と忘年会の記録
平成25年最後の護国寺定例会となりました。いよいよ冬到来で昨日から冷え込みが強くなりましたが、16名の出席がありました。
護国寺では、先週の慈善茶会をピークに今年最後のお茶会シーズンを迎え、当日も大口樵翁記念茶会、それに続く遠忌法要が開かれ、珍しく椅子席が用意されておりました。
大口樵翁(石州流)は四代将軍徳川家綱の茶道指南役として仕えた茶人で、当時武家の茶道として男性が独占していた茶道を、女性にも勧めた画期的な茶人です。そのゆえあってか、お勤めの最中、多くのご婦人が参拝しておられました。
毎回、高原講元から声を合わせて読経をして生まれる「法味」を仏様にお届けすることが功徳と言われていますが、ぴったりと声を合わせて、というのがなかなか難しいようです。最後の定例会とあって、般若心経、観音経を、普段読み慣れていない人でも合わせられるようにゆっくり読誦し、最後に瞑想の時間をとりました。
少し早いお年玉ということで、高原講元から、御香、香合、経本、参拝記念品などが各人好きなものをどうぞ、といっていわれ、ありがたく持ち帰りました。
定例会の後は、忘年会です。会場が、神楽坂毘沙門天(善國寺)の向いでしたので、全員で毘沙門天にお参りし、その後忘年会をはじめました。寒い日にはやはり鍋が体を温めてくれます。まず、TSさんの四国札所の満行の御祝いから始まって、密厳流御詠歌の資格合格祝い、さらに、Hさん、Tさん、、Sさん三人の古稀の御祝いなどを兼ねた会となりました。
高原講元から「俗世の話でなく、今年一年の信仰の話を」とあり、各人が思いのたけを楽しく話しました。かなりの方から「有難いお蔭を頂いた」という話がありました。中には、阿字観をした日にはゴルフスコアがアップするというとてもありがたいお話(笑)まで、飛び出し、打ち解けた雰囲気で、あっという間の2時間でした。
私(Iさん)はというと、毎朝お勤めを欠かしたことがありませんが、ここ数年、不条理なことばかり続いて、とてもお蔭どころではありませんでした。しかし、自分の願いだけをかなえたいがための祈りは、エゴそのものであり、残念ながら、仏教の教えに反します。平安時代の今様で、「仏は常にいませども 現ならぬぞあはれなる 人の音せぬ暁に ほのかに夢に見え給ふ。」という歌を思い出しました。祈り続け、脱力して、エゴが無くなった時に、本当の神仏のはからいが働き、お蔭をいただくことができるだと強く思いました。
講員の皆さんは、様々の「才能」に恵まれた方々が居られて、共に、仏道の精進に励みながら、楽しみ事を語り合う、楽しみがあります。縁会って、集うことができた福聚講を通じて、また、相まみえる時を待ち遠しく思います。
ところで、平成26年第一回の護国寺定例会(1月18日)は、本尊如意輪観音さまの御縁日でもあります。皆さん、お誘い合わせのうえ、ぜひご参加ください。