福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

国家危機を救う仏教原理「成就衆生浄佛国土」その40

2019-11-24 | 護国仏教
密厳院発露懺悔文
(密厳院発露懺悔文(みつごんいんほつろさんげのもん)は、真言宗中興の祖、興教大師覚鑁上人が、高野山金剛峯寺の内紛に深い憂いを持ち、金剛峯寺内の自所「密厳院」において3余年に及ぶ無言行を敢行後書き上げたと言われます。いまでも長谷寺では毎朝一山の僧侶が舞台に並びとなえられています。高野山真別所で加行をしたときも毎晩おとなえしました。)

「我等懺悔す 無始よりこのかた妄想に纏はれて衆罪を造る
 身口意の業 常に顛倒して 誤って無量不善の業を犯す
 珍財を慳悋して施を行ぜず 意に任せて放逸にして戒を持せず
 しばしば忿恚を起して忍辱ならず 多く懈怠を生じて精進ならず
 心意散乱して坐禅せず 実相に違背して慧を修せず
 恒に是の如くの六度の行を退して 還って流転三途の業を作る
 名を比丘に仮りて伽藍を穢し 形を沙門に比して信施を受く
 受くる所の戒品は忘れて持せず 學すべき律義は廃して好むこと無し
 諸佛の厭悪(えんの)したもう所を慚じず 菩薩の苦悩する所を畏れず
 遊戯笑語して徒らに年を送り 諂誑詐欺して空しく日を過ぐ
 善友に随がはずして癡人に親しみ 善根を勤めずして悪行を営む
 利養を得んと欲して自徳を讃じ 名聞を欲して他愚を誹る
 勝徳の者を見ては嫉妬を懐き 卑賤の人を見ては驕慢を生じ 
 富饒の所を聞いては希望(けもう)を起し 貧乏の類を聞いては常に厭離す
 
 故(ことさら)に殺し誤って殺す有情の命 顕はに取り密かに盗る他人の財
 触れても触れずしても非梵行を犯す 口四意三(くしいさん)互に相続し
 佛を観念する時は攀縁(はんねん)を発し(おこし) 経を読誦する時は文句を錯る(あやまる)
 若し善根を作せば有相に住し 還って輪廻生死の因と成る

 行住坐臥知ると知らざると犯す所の是の如くの無量の罪 今三宝に對して皆発露(ほつろ)し奉る
 慈悲哀愍して消除せしめ賜え 乃至法界の諸の衆生 三業所作の此の如くの罪
 我皆 相代って尽く懺悔し奉る 更に亦 その報いを受けしめざれ」

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「十善法語」その83 | トップ | 「十善法語」その84 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

護国仏教」カテゴリの最新記事