今日は石門心学の開祖・石田 梅岩の命日です。梅岩は-延享元年9月24日(1744年10月29日))に60歳で逝去しています。
京都の商家で丁稚をしながら、儒佛道に通じた小栗了雲に師事し、人の道・商人の道を説くことを思い立ちます。45歳の時、京都の借家で「無料講座」を毎晩開きそれが後年「石門心学」と呼ばれるものになりました。
梅岩は「一に泥(なじ)まず、一を捨てず」といって儒教・仏教・道教・神道・国学いずれも捨てず、いずれにも執着せず活用しました。そして『都鄙問答』を著します。「商売の始まりとは、余りある品と不足する品を交換し、互いに融通するものである。(従って)商人の得る利益とは、武士の俸禄と同じで、正当な利益である。だからこそ商人は、正直であることが大切になる。水に落ちた一滴の油のように、些細なごまかしがすべてを駄目にする」
「商人に俸禄を下さるのはお客様なのだから、商人はお客様に真実を尽くさねばならない」「商人の蓄える利益とは、その者だけのものではない。天下の宝であることをわきまえなくてはならない」「まことの商人は先も立ち、われも立つことを思ふなり(本当の商人とは、相手も喜ばせ、自分も正当な利益を得る者をいう)」
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