今日から延暦寺で7日間21箇座にわたり「御修法大法」が修せられます。
「御修法大法」は、延暦寺の年中行事のなかでも最も重要な法儀であり、古来の伝統に従って厳修される天台密教最高の秘法ということです。
内道場には、国家・国民の象徴である天皇陛下の御衣(ぎょえ)をお預かりして奉安し、天台座主猊下を始め、各門跡門主や天台宗内から特に選抜された17名の高僧によって「玉体安穏」、「天下泰平」、「万民豊楽」等が祈願されます。
この大法には
1. 熾盛光法(しじょうこうほう)
2. 七仏薬師法(しちぶつやくしほう)
3. 普賢延命法(ふげんえんめいほう)
4. 鎮将夜叉法(ちんじょうやしゃほう)
の四法があり、これらが毎年順次に奉修されます。今年は普賢延命法が修せられるということです。
真言宗でも東寺灌頂院で毎年鎮護国家を祈る「後七日御修法(ごしちにちみしほ)」が修せられています。今年は智積院の小峰一允化主が大阿をつとめられています。
どちらの御修法も以前は宮中で直接玉体加持をしていたものですが明治の神仏分離でそれぞれの本山になったようです。こういうところからも明治政府が本当に陛下のことを大切にしようとしたのではないということがわかります。