華厳経巻三十七宝生如来性起品第三十二ノ四
「太陽は出れば全ての洗面器の中に姿を寫すが洗面器のほうで破れれば姿は映らない。これは太陽の所為ではない。洗面器の側のせいである。このように仏様も一切の衆生を照らしておられるが衆生の側で心が濁っていれば仏様を感得できないのだ。(たとえ日出る有りて世間を照現し、円満明浄なること法界とひとしく、一切世界の浄水の器のなかにおいて、影現ぜざることなからんも、日にはこの念なし。『我能く普く一切の浄水に現ず』と。仏子よ彼のときに或は一水器の破れるあらば日影現ぜず。意において云何。彼の影現ぜざるは豈に日の過ならんや。答えて曰く『しからず、水器破るるゆえに日影現ぜざるなり』と。仏子よ如来の智慧の円満なる浄日は一念に出現して悉くよく一切の世界、一切の法界、一切の衆生を照明して垢濁を滅除し、浄心の水器に影あらわれざることなく常に現じて前に有り。ただ破器濁心の衆生は如来の法身の影像を見ず。・・)」
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