福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

説法明眼論・・・その11

2012-02-06 | 諸経
o報身品第十四

分此ノ門之中二即ち其ノニ有り。
一は無作自得ノ報身なり。
二には感果報身なり。

一に無作自得ノ報身とは周円無際にして方城ヲ離レ色相音声は無量無辺にして、方城を離れ、色相音声は無量無辺にして、妙智ノ体用は法界二遍し、三輪ノ作業は内二非ス、外二非ス。或時ハ意業二相好ヲ具足し、或時ハロ業に観想思維シ、或時ハ身業に色声説法ス。若し成道ヲ論セハ甚大久遠にして不思議劫ナリ。若し寿命ヲ論セハ無量無辺にして不可尽劫ナリ。

前無ク後無ク十方世昇二皆浄土ヲ立テ、説法有ルコト無シテ衆生ヲ利度スルハ唯報身等覚ノ菩薩有リ。常に其ノ声ヲ聞テ入る無ク出る無ク来る無ク去る無ク。大に非ス小に非ス空に非ず色に非ず理に非ず事に非ず性に非ず相に非ず正に非ず邪に非ず、常に非ず無常に非ず有情に非ず非情に非ず。即ち諸相ヲ離レタル。是ヲ諸仏ト名ク。

二に感果報身なり。有始ノ修行ハ即ち応化二同シ。若し自證二約シメば即ち報の名を立つ。若し修行二約シメハ亦応号ヲ立ツ。或は一縁のために方を指し相を立つ。実ニハ方處無シ。前ノ無作興等フシテ差別無シ。寿命無量。久遠不滅。仏身相好。世間に比無シ。光明は遍ク十方世界ヲ照テ、身土倶時、頓二成就ヲ得、諸ノ菩薩二純ニシ
テ、更二余衆無シ。或ハ大乗ノ阿羅漢衆有リ。或ハ仮名ノ人天聖衆有テ、書夜但二心地ノ法門ヲ説ク。聴聞ノ衆会一乗ヲ開悟ス。是の如キ等ノ無量ノ功徳有リ。即ち是ヲ名テ実報如来ト為。此れは是、実根如来二於テー往無作ト感果トヲ分別ス。然トモー智慧ニシテ少キ差別無シ。但見ノ不同ナリ。実ハ唯一仏のみ。(次は往身論第十五)
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