鈴木大拙「霊性的日本の建設、昭和二十一年」には「天皇は曼荼羅的にいうと、霊的日本の中心であり同時に全国民の精神と重々無碍に円融している存在である」としています。
鈴木大拙「霊性的日本の建設、昭和二十一年」
「・・・日本には世界といふ高堂に出陣して他の国民をして景仰せしむべきものがなくてはならぬ。
・・事事無礙法界(現象界は相互に全てが全てに這入りこんでいるという華厳の極意)の曼荼羅にありては天皇も事であり、我等も事である。事事が無礙に交渉し得るには(象徴として曼荼羅の中心・大日如来の位置におられる)天皇も曼荼羅の外にあることは許されぬ。どうしてもその中に没入してこなくてはならぬ。曼荼羅中の事事は重々無尽に回互する、円融する。それで天皇の生活にも国民生活が割り込んでいく、また後者のなかに前者が浸りこむ。これが啐啄同時の消息である。・・世界全面が国家群の法界曼荼羅であるやうに、日本の国内も亦天皇と万民とを一つものにして事事無礙とならねばならぬ。霊性的日本はここにはじめて可能となる。・・・法界曼荼羅の国家的実現は日本に課せられた世界的使命である。今後の我らはこのような国体を作り上げてその護持に努めなければならないのである。」
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