福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

国家危機を救う仏教原理「成就衆生浄佛国土」その30

2019-11-14 | 護国仏教
胎蔵法を行ずるときの懺悔法です。九方便といいます。大日経から来ています。すべては懺悔から始まります。懺悔なくして全ての祈願は成就しません。護国祈願も懺悔からです。



九方便



     第一 作礼方便

帰命十方 正等覚きべいしっぽう せいとうかく三世一切 具三身さんせいっせいくさんしん      (十方の正等覚の三世一切の三身を具し給える仏に帰命す)


帰命一切大乗法きべいいっせいたいしほう帰命不退菩提衆きべいふていほうていしゅう
      (一切の大乗法、不退転の菩薩衆に帰依す)
            
帰命證明真実言きべいしょうべいしんしっげん帰命一切諸蜜印きべいいっせいしょうびっちん
       (真実の言葉、一切の印明に帰依す)

以身口意清浄業いしんくういせいせいぎょう慇懃無量恭敬禮いんぎんぶりょう きょうけいれい
      (身口意を清浄にした業を以て、慇懃無量に恭敬し礼し奉る)

帰命頂禮 大悲 毘慮遮那佛きべいていれい たいひ ひろしゃだふ、
      

     第二 出罪方便 

我由無明所積集がゆぶべいそうせきしゅ身口意業造衆罪しんこういぎょうそうしゅうさい
      (我無明によりて身口意により衆罪を造り積集す)
貪欲恚痴覆心故たんにょくいちふしんこ於佛正法賢聖僧ようふせいほう けんせいそう
父母二師善知識ふぼじしぜんちしき及以無量 衆生所きゅういぶりょうしゅうせいそう

無始生死流転中ぶしせいしるてゅうてんちゅう具造極重無尽罪くそうきっちょう ぶしんさい
      
親対十方 現在佛しんたいしっぽう けんさいふ悉皆懺悔 不復作しっかいさんかい ふふくさ
(貪欲、恚、癡、心を覆うが故に、仏と正法と賢聖僧と父母と二師と善智識及び無量の衆生とにおいて、無始生死流転の中に、具に極重無尽の罪を造れり。まのあたりに十方現在の仏に対し、悉く皆懺悔して、ふたたび作さじ。)          
帰命頂禮 大悲 毘慮遮那佛きべいていれい たいひ ひろしゃだふ
 

      
     第三 帰依方便(十方三世の仏、三種の常身と正法蔵と勝願菩提の大心衆に帰命す。我れ今皆悉く正しく帰命す)

      

     南無十方 三世佛           三種常身 正法蔵
     のうばしっぽう さんせふ       さんしゅしょうしん せいはっそう

     勝願菩提 大心衆           我今皆悉 正帰依
     しげんほうてい たいしんしゅう    がきんかいしっせいきい

     帰命頂禮 大悲 毘慮遮那佛
      きべいていれい たいひ ひろしゃだふ

                

     第四 施身方便(我れ此の身を浄め諸垢を離れ、三世の身口意の大海の刹塵の数に過ぎたるを、     一切の諸如来に献じ奉る。)



     我浄此身 離諸垢           及與三世 身口意
     がせいししん りしょうこ       きゅうよさんせい しんくうい

     過於大海 刹塵数           奉献一切 諸如来
     かようたいかい さっちんすう    ほうけんいっせい しょうじょらい

     帰命頂禮 大悲 毘慮遮那佛
     きべいていれい たいひ ひろしゃだふ
     

     第五 発菩提心方便(浄菩薩心の勝願の宝を我れ今発起して群生を済はん。群生が生苦等の集に纏繞せられ、無知により害せられる身を救摂し帰依せしめ解脱せしめん。常に当に諸の含識(衆生)を利益せん。



     浄菩提心勝願宝           我今起発済群生
     せいほうていしん しげんぼう    がきんはっせい きんせい

     生苦等集 所纏身           及與無知  所害身
     せいことうしゅう そうてんしん    きゅうよぶち そうかいしん

     救摂帰依 令解脱           常当利益  諸含識
     きゅうしょうきい れいかたつ     しょうとうりえき しょうがんしき

     帰命頂禮 大悲 毘慮遮那佛
     きべいていれい たいひ ひろしゃだふ

     第六 隋喜方便
     (十方無量の世界の中、諸の正遍知(仏)の大海衆の種々の善巧方便力と及び諸の仏子、群生の為に、あるゆる修めるところの福業等を我れ今一切悉く随喜す。)


     十方無量  世界中           諸正遍知  大海衆
     しっぽうぶりょう せかいちゅう     しょうせいへんち たいかいしゅう

     種種善巧  方便力           及諸佛子  為群生
     しょうじょうせんこう ほうべんりき   きゅうしゅうふし いきんせい

     諸有所修  福業等           我今一切  尽隋喜
     しょうゆうそうしゅう ふくげっとう    がきんいっせい しいすいき

     帰命頂禮 大悲 毘慮遮那佛
     きべいていれい たいひ ひろしゃだふ

     第七 勧請方便
    (我れ今、諸の如来と菩提大心の救世者とを勧請す。唯願わくば、善く十方界において恒に大雲を以てって法雨を降らしめ給え。)


     我今勧請  諸如来           菩提大心  救世者
     がきんけんせい しょうじょらい     ほうていだいしん きゅうせいしゃ

     唯願普於  十方界           恒以大雲  降法雨
     いげんほうよう しっぽうかい      こういたいうん こうほうう

     帰命頂禮 大悲 毘慮遮那佛
     きべいていれい たいひ ひろしゃだふ

     第八 奉請法身方便
     (願わくば、凡夫に所住の処において、速やかに衆苦所集の身を捨て、当に無垢処に至ることを得せしめ、清浄の法界身に安住せしめん。)


     願令凡夫  所住処            速捨衆苦  所集身
     げんれいはんぼ そうちゅうしょ     そくしゃしゅうこ そうしゅうしん

     当得至於  無垢処            安住清浄  法界身
     とうとくしよう ぶこそ            あんちゅうせいせい ほっかいしん

     帰命頂禮 大悲 毘慮遮那佛
     きべいていれい たいひ ひろしゃだふ

     第九 廻向方便
    (所修の一切衆の善業を、一切衆生を利益せんが故に、我れ今ことごとく皆回向す。衆生の生死の苦を除いて菩提に至らんことを。)

      
     所修一切 衆善業           利益一切 衆生故
     そしゅういっせい しゅうせんぎょう  りえきいっせい しゅうせいこ

     我今尽皆 正廻向           除生死苦 至菩提
     がきんしんかい せいかいきょう  ちょせいしこ しほてい

     帰命頂礼 大悲 毘慮遮那仏 
     きべいていれい たいひ ひろしゃだふ 



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