第1回(2/3)福聚講鎌倉13佛霊場巡拝(2014-1-26 晴れ)
~浄妙寺からのつづき~
金沢街道から滑川を渡り、少し歩くと報国寺の小さな山門。 報国寺(11時22分着)は、孟宗の竹林で知られる寺で「竹の寺」と呼ばれる。
鎌倉十三仏第8番札所 報国寺(臨済宗建長寺派)
開山 天岸慧広
開基 足利家時(尊氏の祖父)
本尊 釈迦如来 鎌倉市重要文化財指定
1334年(建武元年)に開かれ、足利家及び上杉家の菩提寺として繁栄。寺名は開基足利家時の法号「報国寺殿」に由来する。
聖観世音菩薩像 (木像)、 佛乗禅師像 (木像:鎌倉市重要文化財)などがある。
山門を入ると、石を敷き詰めた参道が更に続く。参道は木が茂りほの暗い。その先に、石段があり、突き当たりが本堂。鎌倉駅近くの喧噪からは思いも及ばない静寂な空間の中にひっそりと建つ本堂。本堂にて納経。読経はよく唱和して響いた。本堂裏側に広がる孟宗林は散策出来る。報国寺発11時40分。
ろう梅の香る小径を歩き鎌倉宮着12時5分。鎌倉宮は、後醍醐天皇の王子、大塔宮 護良親王をお祀りする神社。護良親王は、後醍醐天皇の鎌倉幕府倒幕の動きに呼応して幕府群と戦った。幕府が滅亡して天皇親政が復活すると、征夷大将軍に任ぜられる。その後、足利尊氏に対立して捉えられ、28歳で非業の最期を遂げた。鎌倉宮にて般若心経納経。鎌倉宮発12時10分。
覚園寺着12時20分。
鎌倉十三仏第11番札所・覚園寺(真言宗泉涌寺派)(阿閦如来)
開山 智海心慧
開基 北条貞時
本尊 薬師如来
1218年(建保6年)、二代執権北条義時の建てた大倉薬師堂を前身としている。焼失後の1296年(永仁4年)、九代執権北条貞時が元寇が再び起こらぬようにとの願いから覚園寺を創建。阿閦如来以外に、本尊、薬師三尊、12神将、黒地蔵尊、愛染明王など多彩な仏像を祀っている。
覚園寺に到着した時間が12時を過ぎていた。ご朱印を頂くところがしまっていて人気がない。あたりはしんと静まりかえっている。案内板によると、次の受け受け時間は午後1時となっている。寺に電話を入れると直ぐに来て下さり、気持ちよく御朱印を頂いた。
手前の境内に、明王座像、阿閦如来座像、不動明王像などがある愛染堂が建つ。愛染堂にて納経。境内の更に奥の拝観には、決められた時間がある。寺僧の案内のもとに50分ほどかかると言う。次の予定があり、この拝観は出来なかったが、もう一度来てゆっくり境内を廻りたいと思いながら、お寺を後にした。、12時45分 覚園寺を辞す……つづく。