「幸か不幸かわたくしは、一九四五年八月の終戦を転機として、そのような状態(精神的危機)に別れをつげる結果となったのですが、それで、求聞持との縁がきれたわけではなくむしろますます縁が深くなったのです。・・・それはどんなことかと申しますと・・・わたくしを求聞持の行にさそってくれたそしてわたくしのしつこい心の病をなおしてくれた空海さんの思想に強い関心をもつようになったのです。
金山穆韶先生とのめぐりあい
「啓上
秋冷の候、如何御過光なされ候や、お伺い申し上げ候。平素は甚だご無沙汰欠礼罷り在り候。
さて老納今度、有田郡八幡村海瀬定一家よりの請待をうけ、明二十五日、高野山出発、その日海瀬へいき二十七日十一時ころまで藤波へいで、てんきもよく身体の都合がよければその日、那智の観音様へまいりたくも存じ候。
貴方へできればお訪ね申し上げたくそうろうも、つれの人などのためかかる事出来ぬかとも存じられ候。かかることこれ在り候とも悪しからず御了察なしくだされたく候。
まずは久闊を謝し、近況お伺いいたし候かたがた右申し上げ候。御自愛致しくだされたく候。
九月二十四日 金山穆韶
上山春平様」
金山穆韶先生とのめぐりあい
「啓上
秋冷の候、如何御過光なされ候や、お伺い申し上げ候。平素は甚だご無沙汰欠礼罷り在り候。
さて老納今度、有田郡八幡村海瀬定一家よりの請待をうけ、明二十五日、高野山出発、その日海瀬へいき二十七日十一時ころまで藤波へいで、てんきもよく身体の都合がよければその日、那智の観音様へまいりたくも存じ候。
貴方へできればお訪ね申し上げたくそうろうも、つれの人などのためかかる事出来ぬかとも存じられ候。かかることこれ在り候とも悪しからず御了察なしくだされたく候。
まずは久闊を謝し、近況お伺いいたし候かたがた右申し上げ候。御自愛致しくだされたく候。
九月二十四日 金山穆韶
上山春平様」