「・・業はいろいろに説かれているがその実態をとらえることはむつかしい。業とはkarmanである。「為す」という動詞から転化した名詞である。行為、作用、活動などの意味から転じて仕事、義務、結果、宗教的行事まで含まれている。到底ほかのことばに翻訳することはできない。西洋の哲学者もいろいろ苦心してみたが成功せず、karmanがそのまま現代のヨーロッパ語になっている。
業は非常に意味が広い。・・自然現象 . . . 本文を読む
今日は六斎日です。六斎日とは、毎月8日・14日・15日・23日・29日・30日で、在家信者が八斎戒(不殺生、 不倫盗、 不淫、. 不妄語、 不飲酒、 不聴歌舞、 不坐広床戒、 非時食戒)を護る事を言います。「塵添壒嚢鈔」には「この日は最も善を修めるべき日であるということは、経論に見えている。日本では敏達天皇の七年(578)に太子が始めて奏聞して六斎日には殺生を止めるようにされた。六斎日は大智度論で . . . 本文を読む
即身成仏義
(三密加持速疾顕)
「三密加持すれば速疾に顕る」とは、謂く、三密とは、一には身密、二には語密、三には心密 なり。
法仏の三密は、甚深微細にして等覚・十地も見聞すること能わず、故に蜜と号う。
一一の尊、等しく刹塵の三密を具して互相に加入し、彼此摂持せり。
衆生の三密もまた是の如し。故に三密加持と名づく。
もし真言行人有って、この義を観察して、手に印契を作し、 . . . 本文を読む
「虚空蔵菩薩能満諸願最勝秘密陀羅尼義経
善無畏三蔵奉詔訳
そのとき、薄伽梵(世尊)、諸波羅密、平等性智三摩地にいり、定から起って即ち此の能満諸願虚空蔵菩薩最勝秘密陀羅尼義をといて曰く。(虚空蔵菩薩の御真言は:「ノウボウ アキャシャ キャラバヤ オン アリ キャマリ ボリ ソワカ」であるがこのうち)ノウボウとは帰命の義である。毘盧遮那清浄平等法界本命言なり。アキャシャとは虚空の義。十方如来の智慧 . . . 本文を読む
仏心とはすべてを包んだもの、其の中に我は生き、我は死ぬが一体なるが故に生も超え、死をも超えることができる。俺は其の中に生きていたんではなく、すべてのなかに俺がいたのだ。すべてのものが俺であり、そういう俺がすべてのものだった。・・」 . . . 本文を読む
平成30年福聚講新年会のご案内
日時 1月20日(土曜日)
参拝 15時から 護国寺本堂にて
懇親会 16時30分より 飯田橋駅東口徒歩1分
「ときしらず 飯田橋東口店」
〒102-0072 東京都千代田区飯田橋4-9-8 大和ビル5F
電話 03-5214-1109
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即身成仏義
色即ち心、心すなわち色、無障無碍なり。智すなわち境、境すなわち智。智すなわち理、理すなわち智。無碍自在なり。能所の二性ありといえどもすべて能所を絶せり。・・かくのごとく六大法界体性所成の身は無障無碍にして互相に渉入相応し、常住不変にして同じく実際に住せり。ゆえに頌に「六大無碍常瑜伽」といふ。無碍とは渉入自在の義なり。常とは不動不壊の義なり。瑜伽とは翻じて相応といふ。相応渉入はすなわち . . . 本文を読む
「・・・密教では・・・いはゆる一華一香は因縁によって生ぜられた有限の一事一物に過ぎないけれども密教のそれは何れもこれを精神化し無限化し各々に全宇宙を宿したる一香一華ということになるからである。これを密教の供養雲海思想について考えるも、密教の根本佛たる大日如来は,あたかも太陽の如くに,正しきものにも、正しからざる者にも、その生命の光をおしまず一様にこれを照らし、一華一香は勿論、微塵末に至るまで、その . . . 本文を読む
即身成仏義
もろもろの顕教の中には四大等をもって非情と為す。密教にはすなわちこれを説いて如来の三摩耶身となす。四大等,心大を離れず、心色異なるといえどもその性すなわち同なり
(顕教では地水火風等の四大を心のない物質的なものとみているが密教では如来の象徴として、こういう自然現象といわれるような地水火風も心と離れるものではないと説く。心と物はもともと同じ六大であるから。・・この説など今日の物理学の常 . . . 本文を読む