福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

密教の供養

2018-01-12 | 諸経
「・・・密教では・・・いはゆる一華一香は因縁によって生ぜられた有限の一事一物に過ぎないけれども密教のそれは何れもこれを精神化し無限化し各々に全宇宙を宿したる一香一華ということになるからである。これを密教の供養雲海思想について考えるも、密教の根本佛たる大日如来は,あたかも太陽の如くに,正しきものにも、正しからざる者にも、その生命の光をおしまず一様にこれを照らし、一華一香は勿論、微塵末に至るまで、その生命の光が浸透している。さればいかなる一事一物もそのままが無限であり全一であり、遍法界である。この遍法界の一華一香を以て、遍法界の法身佛を供養するのであるから、供養する事物も供養せらるる佛も俱に宇宙の絶対体で能・所を絶した上の供養雲海である。・・・「我今献ずるところの諸の供俱、一一の諸塵、皆実相である。実相あまねく法界に遍じ、法界即ちこれ諸の妙供である。自他の四法身に供養し三世常恒に普く供養す、不受にして受け、哀愍して受け給え」と「五供養偈」にあるのもそれである。(栂尾祥雲全集)」
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