寶篋印陁羅尼と光明真言が亡者の廻向には最適とのこと
沙石集・弥勒行者事に、浄土宗の竹谷ノ乗願房という人が御所の御下問にこたえて、「亡魂の菩提には、寶篋印陁羅尼(注3)と光明真言が一番」と答えさらに「十悪五逆の罪人で地獄に落ちて助かる道のないものでも、その子孫が寶篋印陁羅尼を七辺唱えて廻向すれば、地獄は変じて八功德の池となり宝蓋が頭にのり蓮華が生じて罪人の足を受け極楽へ導く。光明真言を一遍唱えれば . . . 本文を読む
十三日は虚空蔵菩薩・松尾大明神・淡路胞と淡路州の日です。
虚空蔵菩薩は「三十日秘仏」によります。仏像図典には「維摩経に曰『実相の慧蔵虚空の如し』と。十王経に曰く『三十三歳の忌佛』と、経に曰く、『一切香集世界におわします。』と。」(福と智の二蔵が無量なことが虚空に等しく広大無辺ということから虚空蔵という。胎蔵曼荼羅虚空蔵院の中尊で、五智宝冠をいただき、右手に智慧の宝剣、左手に福徳の蓮華と如意宝珠 . . . 本文を読む
十二日は難勝佛・加茂大明神・日前と国懸(ひのくま・くにかかす)の日です。
難勝佛(「三十日秘仏」佛像図鑑には「経に曰『智悲行徳の余尊に勝るが故に名ずく』と」とあります。維摩経上巻には「・・維摩詰、すなわち瓔珞を受け、分けて二分と作し、一分を持して、この会の中の、一の最下の乞人に施し、一分を持して、彼の難勝如来に奉る。一切の衆会は皆、光明国土の難勝如来を見たてまつり、また珠瓔の彼の仏土上に在りて変じ . . . 本文を読む
写経の霊験、認知症防止にも一番効果、うつ病は即時回復、諸願成就
古い新聞ですが平成18年1月4日付産経新聞に「認知症予防の効果立証、写経で脳イキイキ」とする記事がありました。概要です。「川島隆太東北大教授と学研の共同調査で、平成15年から翌年にかけて仙台市内の高齢者延1千人を対象に、オセロゲームやクルミ握り、はり絵、あやとりなど高齢者の脳の活性化に役立つとされる160種類を実験したところ、写経が . . . 本文を読む
「神とは人間の外にあって、仰ぎみるものではないと思います。それは人間のなかにあって、しかも人間を包み、樹を包み、草花をも包む、あの大きな命です」(遠藤周作の遺作『深い河』の中の修道士の青年・大津の言葉)という言葉があります。
これはよく考えると「神は外にも内にもいらっしゃる」ということで、仰ぎ見て拝んではじめて内外の神の力が一体化される、あるいはすべての奥底にある神の力が増す、ということではないか . . . 本文を読む
十一日は歓喜佛・八幡大菩薩・伊弉諾と伊弉冉の日です。
十一日、歓喜佛(「三十日秘仏」)。経に曰「歓喜地に住し、よく衆生を度するが故に名ずく」と。(歓喜地とは 菩薩五十二位の修行階位のうちの第四十一位。十地の初地。 菩薩がこの位に至れば再び退転することなく必ず成仏できることが定まり、歓喜が生ずるので歓喜地という)
八幡大菩薩 (本地は阿弥陀如来。「 山州鳩峯鎮座 本地弥陀或ハ釋釈 行教和尚築紫宇 . . . 本文を読む
十日は日月灯明佛・天照皇太神・火火出見と鵜葺草葺不合・金毘羅様の日です。
日月灯明佛は「三十日秘仏」、天照皇太神は禁闕守護の三十番神、火火出見と鵜葺草葺不合は我が国守護の三十番神です。
10日にあてるのは「三十日秘仏」によるものですが、日月灯明佛については以下のようにあります。
法華科注に曰く「日はこれ慧なり、月はこれ定なり、定慧はこれ自行の徳、灯明はこれ化他の徳なり。また日月灯は三智なり。 . . . 本文を読む
大日如来は不断に具体的救済活動をされている、これを法身説法という。
「・・(大師は)三教指帰にも顕れているように、仏身を体得したものは寂静に帰することはない、不断常恒に救済の活動をしなければならぬ。法身は理体(事と理は対立して考られてきた。「事」とは現象面をいい、「理」とは本質面をいう。密教では「事即理」といい、現象の姿そのままに真理があるという)であるという常識をここに転じて不断の救済活動をせら . . . 本文を読む
九日は大通智勝佛(三十日秘仏)、貴船大明神(禁闕守護の三十番神による)、天忍穂耳と瓊瓊杵(我が国守護の三十番神による)の縁日です。
・仏像図鑑には「大は空、通は仮、智は中道にして一心三観なり。(三千塵点の昔に出現して法華経を説いた仏で、法華経傾城喩品第七では、大相劫、好成世界に出現し、十六王子がいた。魔軍を破し終わった後、十小劫の間坐し続け、悟りを得たという。成道後、四諦や十二因縁を説いた。 . . . 本文を読む