三代実録 / 貞観十四年(872)七月十八日丙戌条「十八日丙戌 六十僧を大極殿に延べて 三日を限り大般若経を転読す。 祈雨也。」天皇は清和天皇 . . . 本文を読む
十八日は聖観世音菩薩、鬼子母神、小比叡権現、潮沫と野原の日。・聖観世音菩薩(「三十日秘仏」)。観音経抄に曰「機感相と応の始と末を観察するを観と号し、観るところの境界を世音と称す」と。」(観音菩薩は衆生が救いを求めると直ちに救済する菩薩で、密教では胎蔵界の中台八葉院・蓮華院・釈迦院に位置する。観音様は般若心経の最初に出てきますし、観音経もよく読まれます。このなかで「一心称名。観世音菩薩。即時観其音声 . . . 本文を読む
宥快は 応永23年7月17日72歳でご入滅されています。以下密教辞典等に依ります。高野山の教学の大成者。宝性院信弘門に入り、事相・悉曇を学び、中院・三宝院・西院・持明院諸流を受傳、その奥義を究めた。信弘をついで宝性院門主。「立川流」を批判して『宝鏡鈔』を著す。山城国山科安祥寺の興雅より安祥寺流も受け安祥寺ともなる。明徳三年(1392)には後円融天皇御所で鎮座法を修し「祈るべき道にはしばし迷ふなよ、 . . . 本文を読む
天平宝字二年758七月十七日「殺生禁止令」続日本記「天平宝字二年758秋七月甲戌(十七日)、勅すらく、此来、皇太后(光明皇太后)寝膳安からず。稍(ようやく)に旬日を経ず。(孝謙天皇)朕思ふに、年を延べ疾を済ふは仁慈悲に若くは莫し。宜しく天下諸国をして今日より今年十二月三十日迄、殺生禁断せしめよ。猪鹿の類を以て進御することを得ず。」 . . . 本文を読む
今日は俳人川端茅舎の命日です。川端は1941年7月17日43歳で没しています。あまり知らない人だったのですが、京都の東福寺正覚庵に籠ったこともあるとウキぺデアにもあり俄かに親しみを思えます。句にもその影響か仏教的な句もあります。『茅舎浄土』と呼ぶようです。作品はたしかに仏教的な雰囲気のものがあり、生家の田舎寺を思い出させました。「麗かや砂糖を掬くふ散蓮華春暁や先づ釈迦牟尼に茶湯して春昼や人形を愛づ . . . 本文を読む
十七日は竜樹菩薩、千手観音、大比叡権現、対馬・壱岐の日。・竜樹菩薩(「三十日秘仏」)。佛祖統紀に曰「十三世龍樹菩薩は南天竺梵志の裔なり、佛世を去ってのち七百年に出ず、始生の日樹下にあり、龍宮に入り、はじめて成道を得る故に龍樹と号す」と。(『般若経』で強調された「空」を、無自性に基礎を置いた「空」であると論じて(「中論」)お釈迦様の「縁起」を説明し、後の大乗仏教に決定的影響を与え、八宗の祖師と称され . . . 本文を読む
史料綜覧 巻五 / 文永元年(1264)七月十六日条「十六日 熾盛光法 五壇法等ヲ後嵯峨上皇ノ御所ニ 北斗法ヲ御深草上皇ノ御所ニ修シテ 彗星ヲ禳フ」天皇は亀山天皇。鎌倉幕府は宗尊親王。執権は北条長時。当時彗星出現は大事件で師守記等にも「文永元年七月五日、寅時彗星見東方・・」とあり、日蓮は「・・去る正嘉元年太歳丁巳八月二十三日・戌亥の刻の大地震と、文永元年太歳甲子七月四日の大彗星、此等は仏滅後二千二 . . . 本文を読む
今日は盂蘭盆会がはじめて正式に歴史書に乗った日です。
日本書紀に「(斉明)三年(657)秋七月丁亥朔・・辛丑(七月十五日)、須彌山像を飛鳥寺西に作り、且盂蘭瓮會を設く」
五來重の「仏教と民俗」には「盂蘭盆経による盂蘭盆会は日本へ仏教が渡ってから五十年ほどたった推古天皇十四年の七月十五日に寺ごとに設会せしめたのが初めであると考えられそれからまた五十年ほどたった斉明天皇三年にははっきりと『盂蘭盆会 . . . 本文を読む
7月15日は4月から始まった夏安居を解く日・解夏です。正法眼蔵・安居「結夏のゆゑにきたる〈略〉解夏のゆゑにさる」「しばらくは 滝に籠るや夏(げ)の始」(芭蕉)「山門に山羊の仔あそぶ 夏(げ)の始」(宋淵)安居は奈良時代に始まっています。日本書紀天武十二年683に「是夏、始請僧尼安居于宮中、因簡淨行者卅人出家。」(この夏に始めて僧尼を請せて、宮中に安吾せしむ。因りて淨行者卅人をえらびて出家せしむ。) . . . 本文を読む
「大乗仏教の根底には『空』の思想がある。特に我(主体的存在)の空のみでなく、法(客観的存在)の空をも説いたことが部派佛教とは決定的にことなる点であった。『我空法有』に対する『我法俱空』あるいは『人法二空』の立場こそ、大乗の世界観の核心である。・・主体的存在として構想されている我も、事物を構成する要素的存在として想定されている法も、一切はなんら本体を持つものではなく、空・無自性で、ゆえに仮のもの、幻 . . . 本文を読む
ダライ・ラマ法王 が『菩提道灯論』を2021年7月13日(火)12:30~13:30、2021年7月14日(水)12:30~13:30と二日にわたり説法されています。
ダライ・ラマ法王 法話『菩提道灯論』(法王庁サイト)http://www.dalailamajapanese.com/live . . . 本文を読む
今日は北海道空襲・釜石艦砲射撃のあった日です
・北海道空襲では函館市、小樽市、帯広市、旭川市や戦略上全く意味のない農村部も攻撃され、一般市民を中心に死者3000人の被害。青函連絡船も全連絡船12隻が被害を受けています(8隻沈没、2隻大破炎上、2隻航行不能、352人死亡)。
・釜石艦砲射撃では戦争捕虜まで被害を受けています。以下にあります。
https://www.city.kamaishi. . . . 本文を読む
仏説盂蘭盆経
聞くこと是のごとし。
一時あるとき仏、舎衛国しゃえいこく祇樹給孤独園ぎじゅごいっこどくおんにましましき。
大目乾連だいもくけんれん 始めて六通をえて
父母を度して 乳哺之恩ほうにゅうほしおんに報ぜんとと欲す。
即ち道眼をもって . . . 本文を読む
今日は望月信亨の命日です。望月信亨は昭和23年(1948年)7月13日80歳で没しています。「明治の仏教者」によると望月信亨は、「近代浄土宗が生んだ学匠。渡辺海旭・荻原雲来と共に三羽烏といわれた秀才。大正大学長・浄土宗管長・知恩院門跡・日本学士院会員。「望月仏教大辞典・全十巻」を完成した超人的学者。」とあります。望月仏教大辞典は当方も常にお世話になっている大辞典です。一項目ずつ大変な解説がついてい . . . 本文を読む
小右記・寛仁三年の条に
「大宰府、解し、申し請ふ。
対馬島判官代長岑諸近、高麗国に越渡し、刀伊の賊徒の為、虜せらるる女拾人を随身して帰り参るを言上する状。
二人。筑前国志摩郡安楽寺所領板持庄の人。即ち府に進る。
一人。船中に病し、府に参らず。
八人。対馬島の人。
二人。到来の間、病悩して死去す。
五人。又、病悩し、本島に留まる。
一人。府に進る。
賊虜の女内 . . . 本文を読む