SAILIN' SHOES

デジタル一眼、ライカ等でのスナップ写真や、カメラ、音楽、鉄道・車、子育ての日々雑感です。

岳南鉄道 02

2012-07-05 | 鉄道・バス
岳南鉄道は、現在は富士急行の傘下にあるローカル私鉄。
工業地帯の中を走る貨物主体の鉄道だった。3月までは。
JR東海が合理化のために、吉原駅での貨物扱いをやめてしまい、
富士駅に一元化してしまったのだ。
岳南鉄道沿線の工場はJR富士駅までトラック輸送に切り替えたので、
岳南鉄道の貨物輸送は終焉となったのだ。
人間の輸送だけでどこまで存続できるのかとても心配。
そこで早々に乗りにいかねばならぬ。と考えていたわけだ。







ようやく岳南鉄道の改札に到着する。
電車が入線してきた。







ここで大いに感動することになる。
窓口で買う切符が硬券なのだ!
昔ながらの硬い切符だ。
ああ、こんな世界がまだ残っているんだなあ。
「入鋏しても良いですか?」と聞かれる。
昔の偉そうな鉄道員とは違う。ここだけは現代なのだ。
あくまで柔らかな対応だ。
記念切符も買う。








下車するお客の数を見ると、予想よりも多い。
ちょっと安心する。
















電車は京王井の頭線の3000系のリニューアル前のタイプだ。
昨年、群馬県の上毛電鉄を訪ねたときも、全部この京王3000系だった。
人気のある電車なのは、ステンレス車体で長持ちすること、車体長が長すぎないこと、
軌間が1067mmでそのまま使えること、性能に間違いが無いこと、などだ。
以前は東急の旧5000系アオガエルを導入していたが、今は無い。
岳南鉄道は戦後昭和23年設立の新しい私鉄だ。
もともとは伊豆箱根鉄道の傘下だったのだが、昭和31年には早々に富士急行傘下に衣替えしている。
全線9.2キロのミニ鉄道だ。

















出発前の車内の様子。
乗客は6名ぐらいだ。







すれ違いの電車。
小学生が乗る。
5年生か6年生か。
モータリゼーションが発達したところで、子供は運転ができるわけではないので、
電車かバスに乗るしかない。
バスも優れた公共交通だが、鉄道には地図に載るという優れた点がある。
街や地域が忘れられないというのはメリットなのだ。
鉄道は廃止してしばらくしてから、そのメリットが判るのだが、
時すでに遅しとなる。
なので、海外では週に1本でも鉄道を残す。
日本もそういう考え方をするべきだ。
週に1本でも観光用でも良いから鉄路を地図から消してはいけない。







途中駅の岳南富士岡駅で下車する。
ここには機関車が集結しているのだ。
3末まで現役で貨物を牽いていたのだ。















この501は1928年川崎造船製で国内最古参。
元上田交通、名鉄を経由して岳南にやってきた。









いやあ、素敵だ。
見惚れてしまうやろ。







ED40型は元松本電鉄のEL.








ED40型の1両は外観が異なる。

いつまで居ても飽きない。
でも、もう貨物を牽かないのだ。
寂しいものだ。








SONY NEX-5/E18-55mm/F3.5-5.6 OSS
SONY NEX-5/E55-210mm F4.5-6.3 OSS



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コメント (2)
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