フリッカーノイズにしてやられた話。
フリッカーノイズは知識としては知っていた。
蛍光灯は50Hzや60Hzで光る時、100分の1秒、120分の1秒以上の高速シャッターを切ると、
点滅の影響で写真に横縞が入るという現象。
もしくは写真が暗くなる現象。
だから蛍光灯には気を付けなければならないし、蛍光灯の室内では低速シャッターを使うこと。
しかしLED蛍光管だともっと顕著に写ってしまうのを今回知った。
さらに、一般のメカシャッターではそれほど顕著に出ない横縞が
電子シャッター、サイレントシャッターでは激しく横縞が出ると言うことは
今回初めてネットで知った。
時すでに遅しであった。
LEDは写真には大敵で、電車やバスの行き先表示やLED信号機は
高速シャッターでは黒く写るだけで、信号機も青や赤でなく、真っ黒に写る。
それは認識していたので、わざと低速シャッターにしていた。
ところが今回、体育館の中で望遠で電子シャッターで演奏を撮影したら、
最悪の組み合わせだったのだ。
電子シャッターの場合は100%縞しまに写るんだそうだ。
知らなかった。
吹部演奏の写真はずっと撮っているので、撮影済みの写真を確認する時間が無かった。
休憩時間に確認したら、濃いピンクの横縞が派手に入っている。
その時はフリッカーノイズと気が付かず、α7sのセンサーが熱暴走したか、
望遠レンズが変に反応したかと思い、α7Ⅱに変えた。
派手なシャッター音だが、後半の演奏は派手目、ノリノリの曲が多かったので、
全員を取り直した。
それでも横縞は完全には消えていなかたので、いよいよ体育館の照明を疑った。
LED蛍光管かもしれない。
α7Ⅱで撮り続けたが、低速シャッターにするアイディアが出なかった。
何せ300㎜側の望遠で暗い場所で撮っているので60分の1秒などではブレる。
広角で撮った集合写真などはまったくフリッカーノイズは無かった。
低速シャッターになっているからだ。
影響度のイメージは下記だ。
あくまでイメージだ。正解かどうかは判らない。
電子シャッター+LED蛍光管>電子シャッター+蛍光管>メカシャッター+LED蛍光管>メカシャッター+蛍光管
LEDというのは省エネで長持ちという発明なのかもしれないが、
写真にとっては最悪なんである。
そもそも白熱灯のようにオレンジ色の幻想的な写真が撮れなくなってしまった。
人物を撮れば白っぽい不健康な写真になってしまう。
困ったもんだ。
もう室内では写真は撮れないことになってしまったと言って良い。
ところがだ、α7RⅢやα7Ⅲにはフリッカーレス撮影が可能なのだ。
フリッカーレス撮影(静止画)という設定ができる。
使ってみたいもんだ。
バックが濃い色なのでフリッカーが目立たない。
これも目立たない。
写真は4枚ともα7sで電子シャッターという最悪の組み合わせ。
バックが白いとフリッカーがすごく目立つ。
顔にモロにフリッカーの横縞が乗っている。
これでは記録としてダメである。
残念ながら廃棄するしかない。
もしくは軽減するソフトを探す。
フリッカーの軽減は動画なら可能なようだ。
α7s、4.5-5.6/70-300mm G SSM