世田谷区二子玉川から岡本へ行くと、静嘉堂文庫がある。
玉川地区の区民はその近くの日産玉川病院へは必ず行くだろうし、民家園も隣だ。
個人的には聖ドミニコ学園にも何回か行った。
区立総合運動場、NHK研究所、国立成育医療センター、日大商学部を通って成城学園前に行くバスが通るので、
玉川地区の人間はほぼ全員が知ってるだろう。
ところが私は建物の前までは行ったことがあるのに、美術館の中には入ったことが無い。
理由は忘れた。展示が常設でないからか、お金が無かったからかw。
そして、今日が静嘉堂文庫美術館の展示の最終日だったのだ。
ここは岩崎家(三菱)の廟堂でもあり、岩崎家の美術コレクションの所蔵庫でもある。
そして、ここには曜変天目(稲葉天目)がある。
私は曜変天目(茶器)を見たいとずっと思っていて、叶わなかったのだ。
最終日に初めて曜変天目の実物を見た。
コレクションの中の一つで、たくさんの人が押すな押すなで見ているのではなかったので、
合計で30分は見た。じっくり見れた。30㎝の至近距離で。
満足した。
撮影は不可なので、ハガキを買って帰った。
この宇宙空間のような曜変天目は国宝であり、中国の南宋時代のもので、世界には日本だけに3つ存在している。
偶然の産物でもあるので、3つとも模様や色は違っている。
もし売却されれば16億円から50億円とも言われる宝なんである。
だからショーケースの上が落ちないだろうか?とか、地震で倒れないだろうか?などもチェックしていたw。
今日はハガキだけ紹介。
なんという色と深さ。
偶然できたなんて思えない。
今後は展示品は移転して、丸の内の明治生命館で見れるようになる。移転が完了するまでは三菱一号館美術館で見ることができる。
世田谷は展示館としては終了してしまう。
残念だ。
でも三菱の150年の夢を丸の内に集結するそうだから仕方が無い。