「介護もトライアスロンも楽しんで」

95歳の母を介護の日々ですが、合間に走って泳いで、バイクにも乗って年数回のトライアスロン大会参加を目標に楽しんでいます。

ゼッケン引換証が届きました

2010年03月09日 16時46分27秒 | 心臓手術その後

3月28日に行われる佐倉朝日健康マラソンの大会事務局からゼッケン引換証が届きました。ゼッケン番号は4418番です。もし、このブログを見ている方で、同じ佐倉フルに参加される方、当日この番号を見つけたら是非お声を掛けてくださいね。4時間のペースメーカー付近を走っていると思います。

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いよいよ待ちに待った時が近づいてきました。この佐倉朝日健康マラソンには18年前の第11回大会に当時38歳の時に一度参加しています。この時は天候にも恵まれ、後半はかなりの暑さだったと記憶しています。最後は喉の渇きが強く、40キロ付近では沿道の庭先にある水道をお借りして水分補給をしたことを覚えています。しかし、蛇口に繋がれたホースからいきなり飲んでしまったので、飲んだのはホース内で温まってしまったお湯だったことも鮮明に覚えています。フルマラソンを走るのはこの大会以来になると思います。本当に久し振りです。

その後も小さな大会にはちょこちょこと顔を出していましたし、普段からある程度の距離(月に100キロ未満のことの方が多かったですが)は子供たちとも走っていました。そしていつかはまたフルマラソンをという気持ちを常に持っていたのです。そして2008年になって、知人から駅伝メンバーの助っ人をたのまれ、その大会の打ち上げの飲み会で「来年(2009年)はフルを走るぞ-!」と宣言したのでした。しかし、その年、2008年の秋あたりから身体の変調に気付き、昨年2009年1月に先天性心房中隔欠損症と三尖弁閉鎖不全症と診断されマラソンどころではなくなってしまい、昨年2月に心臓手術を受けた訳です。

飲み会の席でフルマラソン参加宣言をしたにも拘らず、昨年は宣言通りに参加できなかったことは結構情けない気持ちで、今でもそれを引きずっています。病気だったのでしょうがないのですが、この悔しい思いも今回のフルマラソンへ向けた練習に気合が入った要因になっていると思います。心臓手術後約1年でフルマラソンに参加する理由は、口に出したのに未達成と言う汚名を返上したい気持ちが一番なのです。

そして、心臓手術という貴重な体験をさせてもらったことが二番目の理由です。私生活において、私はどちらかと言うと皆と同じことをしているのは嫌いな部類の人間です。人と違ったことをしている方が楽しいですし、落ち着けます。変わったことが好きです。なので先天性心房中隔欠損症と三尖弁閉鎖不全症と診断された時でも、「何だよそれは」とは思い、驚きましたが、「何で俺の身に」とは思いませんでした。更に、手術の適応は満たしているとの医者の話に、それならさっさと手術をして新たな体験をしましょうという気持ちがありました。正直怖さはありました。万一手術が失敗して死んでしまったら残された家族、特に2人の子供たちはまだ小学生と中学生なので心配や不安な気持ちも当然ありました。でもこの入院が不幸なこととは一度も感じませんでした。退院した後、またフルマラソンに参加する気持ちに変わりがありませんでしたし、心臓手術をした人間がフルマラソンで完走したらと考えると、かなり嬉しくなって興奮したことを覚えています。人のしないことをするのが好きなのです。

一般的には心臓手術をしたら最低でも1年ぐらいは心拍数が大きく跳ね上がる様なハードな運動は避けている様ですね。心臓を切り開いて、そしてそれをまた縫っているのです。ですから退院後はしばらく慣らし運転が必要だ、などと言われています。しかし私の場合、退院後初めてジョギングをしたのは胸骨がまだ付き切らない僅か1ヶ月後の3月30日のことです。さすがにこの時はまだ歩幅40cm程度で、走っているとは言えないでしょうが、本人は2.5kmの距離を一生懸命走ったのです。そして4月1日には4~5kmを35分かけて走りました。その後病院からジョギング禁止令が出されてしまいましたが、そんな中でも4月18日には再び5kmのジョギングをしています。そして、5月12日の外来で走ることの許可が出され、薬も全て必要がなくなり、普段の生活をしても大丈夫と言われてからは本当に走りたいだけ走ってきたのです。

そう言えば心臓手術をした後の患者は、外出時にはマスクをすることは当然で、帰宅後はイソジンでうがいをし、風邪を引かない様に細心の注意を払うことが当たり前の様ですね。私はイソジンが苦手で、退院後ほんの数回はしましたが帰宅後のうがいなど風邪予防の対策は全くと言って良いほどやっていませんでした。そればかりか、雨の降っている時でさえランニングをしに外へ飛び出しています。今までに何回雨の中でのランニングをしたことでしょうか?5月以降は本当に心臓手術をしたことが嘘のように元気に身体を動かし続けてきました。

月間走行距離はラン解禁後の5月こそ83.5kmでしたが、6月以降12月までは毎月200km以上を走っています。多い月では270km、280kmという月もありました。その間に走りすぎが原因で内転筋肉離れや膝と太腿裏の怪我もしてしまい、全てが順調だった訳ではありません。現在も右膝と太腿裏には違和感が残ったままで、大会当日何も不安がない訳ではありません。でも今年になってからは自分の筋力に見合った練習内容と距離、そして休養日もしっかり取る様にして調整をしています。因みに退院後5月から2月末までの走行距離の合計は2,029kmになりました。

一方、退院後の心臓の不具合といえば、時折不整脈を感じる時期がありました。特にランニングの練習中に心拍数を160以上に上げた時に感じることがありましたが、現在はそれを感じることがなくなっています。最近は以前より走るスピードを落としていることもあって、自然と心拍数が低い値での走りになっています。友人から譲り受けた心拍計の具合が良くなく、正確な心拍数は不明ですが、現在はだいたい125~145回/分での心拍数で走っています。現在の心拍数での走りでいる限りはもう不整脈の心配も要らないと感じています。

さあ、いよいよです。実に18年振りとなるフルマラソンを大いに楽しんできます。そして、心臓手術をした人間でも退院後きっちり練習を積んで臨めば1年後にはフルマラソンを完走できると言うことの証明もついでながらしたいと思っているのです。

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