山下先生は、画面を注視した。
「 何だ、これは?」
キツネの横に、小さな木槌を持った萌え系のかわいい女の子が現れた。
キツネが女の子を指差して、こちらに合図を送っている。
「 えっ、“この女の子の木槌で僕を叩け”か・・・。
女の子の動きは、←、↑、→、↓のキーで、木槌で叩くときは、Zキー
か・・・。
モグラ叩きの要領だな。
これ、分かり易いな・・・。」
山下先生は、パソコンの前に座り直して言った。
「 よし、早速、駆除するぞっ!!!」
俺は思った。
“ ウイルスに、動かし方を教えて貰ってどうすんだよォ!”
山下先生は、パソコンを操作し始めた。
“ カタカタカタ、パシパシパシ!”
画面を逃げ回るキツネを、萌え萌え女の子が追い駆けて行って、パシッ!と木槌で叩く。
「 くそ~っ、すばしっこいヤツめ。
これで、どうだ。」
“ パシッ!”
「 うおっ、やった、やった、当たったぞ!
ウイルスをやっつけたぞ!」
叩かれたキツネは、プシュッ!と消えた。
「 ・・・・・・、あれっ?」
キツネが二匹現れて、ピョンピョン跳んでいる。
「 おのれ、増殖しやがって・・。」
再び、山下先生の戦いが始まった。
「 このォ~~!
エイッ、エイッ、エイッ!!」
“ パシッ!パシッ!”
キツネを二匹叩くと、キツネが三匹現れた。
「 ゲッ、これは、切りが無いぞ・・・・。」
「 先生、駆除のマニュアルを調べた方がいいんじゃないですか?」
「 うん、そうだな。」
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