山下先生が、眉間に皺をさらに寄せて言った。
「 きっと、スゴイヤツが出てくるんだろうな・・・・。
ちょっと、不安になるな・・・・。」
でも、俺は、出て来る画面をもう知っている。
“ 稲荷の本部だ。
大ボスが出てきたら、先生、ビックリするだろうな・・・・。
でも、どうして、俺のイメージが画面に出てるんだろう?”
理由は分からない。
“ あっ!”
俺は、その画面を見ながら別のことに気が付いた。
“ ここで、キツネが山下先生と遊んでいれば、俺が脇社に行くのをキツ
ネに邪魔されないで済むな・・・・。
おお、これは、いい!!
ムフフフフ、よ~し・・・・。”
俺は、山下先生をたき付けて言った。
「 先生、頑張って下さい!
応援します。」
山下先生は、パソコンの画面を睨みながら言った。
「 神谷も応援してくれるのか?」
「 そうです、ウイルスなんて、バコバコにしばいてやりましょう!」
「 よし、頑張るぞ!」
「 そうです、その意気ですよっ!
先生がウイルスなんかに負ける筈がありません!!」
「 よぉ~し、やる気が出て来たぞ。
うお~っ、俺は、ウイルスなんかに負けないぞっ!!」
山下先生の肩に力が入っている。
俺は、カップラーメンをズルズル食いながら言った。
「 先生なら、絶対、大丈夫ですよっ!」
「 お~っ!!!」
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