大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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☆(  しづめばこ P574 )                          

霧の狐道97

2008-08-11 18:20:45 | E,霧の狐道
 山下先生が、眉間に皺をさらに寄せて言った。

「 きっと、スゴイヤツが出てくるんだろうな・・・・。
 ちょっと、不安になるな・・・・。」

でも、俺は、出て来る画面をもう知っている。

“ 稲荷の本部だ。
 大ボスが出てきたら、先生、ビックリするだろうな・・・・。
 でも、どうして、俺のイメージが画面に出てるんだろう?”

理由は分からない。

“ あっ!”

俺は、その画面を見ながら別のことに気が付いた。

“ ここで、キツネが山下先生と遊んでいれば、俺が脇社に行くのをキツ
 ネに邪魔されないで済むな・・・・。
 おお、これは、いい!!
 ムフフフフ、よ~し・・・・。”

俺は、山下先生をたき付けて言った。

「 先生、頑張って下さい!
 応援します。」

山下先生は、パソコンの画面を睨みながら言った。

「 神谷も応援してくれるのか?」
「 そうです、ウイルスなんて、バコバコにしばいてやりましょう!」
「 よし、頑張るぞ!」
「 そうです、その意気ですよっ!
 先生がウイルスなんかに負ける筈がありません!!」
「 よぉ~し、やる気が出て来たぞ。
 うお~っ、俺は、ウイルスなんかに負けないぞっ!!」

山下先生の肩に力が入っている。
俺は、カップラーメンをズルズル食いながら言った。

「 先生なら、絶対、大丈夫ですよっ!」
「 お~っ!!!」


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