大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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☆(  しづめばこ P574 )                          

霧の狐道162

2008-12-19 18:46:31 | E,霧の狐道
 俺がニヤニヤして婆さんの方を見ていると、イライラした婆さんは忌々しげに俺の顔を見ながら悪態をついた。

「 ええい、クソッ!
 思い出せん!!
 全部、おまえが悪いんじゃ!」
「 俺のせいじゃないぞ。
 もう、諦めろよ。」
「 クソ~ッ!
 ダメだ。」
「 諦めろ、諦めろ、アハハハハ!」
「 う~~ん、腹立つヤツじゃ。
 何か、他におまえを困らせる方法は無いかの・・・?」
「 もう、充分、困っているから、家に帰れよ。
 俺は骨折して入院してるんだから、もう、これで充分だろ。」
「 骨折はおまえが勝手にしたことじゃろ。
 ワシのお揚げの腹いせは終わってないのじゃ。」
「 もう、いいって・・・。」

お揚げ婆さんは下のカエルを見てハッとした。

「 そうじゃ、ガマ太郎!」
「 ガマ太郎って、何だよ?」
「 このカエルの名前じゃ。」

俺は、お揚げ婆さんが跨っているでかいカエルをチラッと見た。

「 どうして、カエルに乗っかってるんだよ?」
「 この方が、みんな怖がるんだよ!」



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