大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の恐怖 8月24日 温泉宿

2014-08-24 18:22:10 | B,日々の恐怖



   日々の恐怖 8月24日 温泉宿



 女二人で温泉宿に行ったんだが、そこで奇妙な体験をした。
温泉宿に着いてから、しばらくして温泉に浸かりに行くことにした。
友人が部屋に忘れ物したため、一人で先に温泉に入ることになった。
 幸いにも、温泉は貸し切り状態だった。
友人を待ちつつ体洗ってたら、ガラッと扉が開いて5歳位の男の子が入ってきた。
男の子はにこにこしながら、そのまま体を洗わず外風呂へ行ってしまった。

“ おいおい母親はどうした・・・?”

と思ったが、まぁ後で来るんだろうと思ってスルーした。
直後、友人が入ってきた。
 友人と二人で内風呂に浸かり、外風呂へ行ってみた。
けれど、そこには男の子の姿が無かった。

“ あれっ・・・?”

と思ったが、自分たちが知らない間に出てったんだろうとスルーした。
友人にも特にその事は言わなかった。
ちなみに、母親は来た様子が無かったように思う。

 温泉を十分堪能した後、私達は普通に就寝した。
が、友人はそうはいかなかったようだ。
 朝、揺さぶられて目が覚めると、友人は涙目だった。
しかも、いきなり馬鹿よばわりだ。
私は寝ぞうが悪いので、てっきりけっ飛ばしでもして怒ってるんだろうと思ったんだが、どうやら違うらしい。
 友人が言うには昨日の夜中、

・部屋のシャワー、トイレが延々流れる音が聞こえる(近くの部屋のものではないとのこと)。
・てっきり私が使ってるんだろうと横を見たら、私が布団から離れた所で爆睡。
・怖くなって起きあがって私を起こそうとしたが、途端金縛り。
・止まないシャワー、トイレの音。+近くで誰かの笑い声。
・気づいたら朝。

 何で馬鹿と言われたかというと、途中声が出るようになって私を呼んだが、見事に爆睡してスル―してしまったためだ。
ちなみに、部屋のシャワーは一回も使ってないのに濡れていた。
 友人は怪談の類が駄目なため、

「 いや、気のせい、気のせい、ただの悪夢、悪夢!」

と適当に慰めておいたが、個人的には風呂場のあの子かなぁと思っている。










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