大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の恐怖 8月2日 運

2014-08-02 19:25:01 | B,日々の恐怖




    日々の恐怖 8月2日 運




 知り合いが、その友人と話した会話を教えてくれました。




「 もっと他にもトラブルってある?」

「 うん、あるよ。
なぜか自分が遠出する度に災害やトラブルが起こる。

1995年、阪神淡路大震災で泊まっていた親戚の家が全壊したが無傷。
2001年、同時多発テロが起きた時に世界貿易センタービルにいたが無傷。
2007年、能登半島地震が起きたときに輪島にいたが無傷。
そして、その後に行った新潟にて中越沖地震に遭遇するが無傷。

 その他にも、家族で旅行に行った先で水死体を見つける。
玉突き事故に巻き込まれる。
でも、同乗者全員無傷。
旅館の五階から落ちる。
これも無傷、かすり傷も無し。
 借りていたアパートの同じ階で殺人事件が起こったこともある。
あげだしたらキリがない。」


「 すさまじいなァ・・・・。」


「 まだまだ、あるぞ。
昨年、妻とオーストラリアに行った。
 今までの経験上きっと何か起こる!とガクブルしていたが、滞在最終日まで変わった事は一切起こらないまま最終日になった。
なーんだと思いながらシドニーで買い物をしていると、10年以上前の元カノにナイフで刺された。
ずっと私の事が好きだと思っていたのに!らしい。
もちろん無傷だったが、今までで一番怖かった。」


「 なんか、作り話に聞こえるけど・・・。」


「 最近では誰に話しても信じてくれないんだ。
妻は俺の事をコナン君と呼ぶ。」


「 ナイフで刺されたのに、無傷?」


「 突進してきたのでとっさに前を庇ったら、お土産の入った袋で受け止める形になった。
お土産は大きめのコアラの人形だったんだが、ナイフがほぼ貫通していてぞっとしたよ。
そのまま受けていたら、死んでいたかもしれないらしい。」


「 命の恩人の縫いぐるみは大事に保管してるよな?
まさか、あっさりポイしたりは・・・。」


「 勿論家にあるぞ。
我が家の守り神だよ。」


「 世界貿易センタービルって、どんなだった?」


「 ああ、それか・・・。
2001年、同時多発テロが起きた時に世界貿易センタービルにいたが無傷だった。
 事件当時、自分はロビーにいたんだが、綺麗だなと思って見ていたガラス窓、ステンドグラスみたいなヤツが、酷い衝撃で粉々になったことを覚えている。
不謹慎だが、きらきらと降り注ぐガラスはまるで星が降ってくるようで、綺麗なガラスは壊れる時にも美しいんだと思った。」


「 おまえって、よく生きているな。」


「 自分は多分、運が他人より強すぎるのだと思う。
悪運、良運合わせて。
 絶対ネタ扱いされると思って言わなかったが、今までに宝くじで100万円以上の当選が6回ある。
そしてすごいのかは分からないが、姪に頼まれて始めたモバゲーのくじで10000G当たった。」


「 良い方は・・、良いな・・・・。」


「 それと同時に、死体を見つけた回数は10を越えている。
福井県の東尋坊近くに出張した時は酷かった。1ヶ月で3体の死体を見つけ、一人の飛び降りを目撃した。
北陸は怖いところだ。
 幼いときはトゥルーマン・ショーって映画を見て、俺も誰かに観察されているのではないか?と疑心暗鬼だったなぁ・・・。
あまりにも衝撃的過ぎる人生だから。
 こんな俺と共に生きてくれている妻には本当に感謝している。
この人に出会えたことが人生で一番のラッキーだな。
因みに5月、静岡に行く。」













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