大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の出来事 3月2日 ツタンカーメン

2018-03-02 09:00:00 | A,日々の出来事_






  日々の出来事 3月2日 ツタンカーメン






 今日は、ハワード・カーターが亡くなった日です。(1939年3月2日)
ハワード・カーターは、スポンサーのカーナーヴォン卿とともに、ツタンカーメン王の墓を発見しました。
 1922年11月26日、王家の谷でツタンカーメン王の墓が、3000年以上の歴史を経て、盗掘を受けない状態で発見されます。
このとき発掘された黄金のマスクをはじめとする数々の副葬品は、世界中の注目を浴びました。
そして、平行して、呪いの言葉“ファラオの墓をおびやかすものには、すみやかな死が翼に乗ってやって来る”とともに、ツタンカーメンの呪いの話が流れ出します。
 ツタンカーメン墓が発見されてから、半年も経たない1923年4月6日、カーナーヴォン卿が亡くなります。
これがツタンカーメンの呪いだとして、マスコミが書きたて、エジプトで起こる不幸な出来事は何でも呪いのせいにされました。
 でも、実際は、カーナーヴォン卿は発掘現場で蚊に刺された傷から伝染病に罹り敗血症で死亡、呪いの言葉はマスコミのでっち上げ、ハワード・カーターが亡くなったのは、墓の発掘開始から17年後、発掘終了からでも6年後のことですから、特に呪いの効きが悪かったと言うことではなかったようです。
結局、亡くなったのはカーナーヴォン卿とハワード・カーターの飼っていたカナリヤで終了です。
 面白おかしく書き立てるマスコミの体質は、過去も現在も同じです。
でも、この体質は大衆に何時でも受け入れられ、娯楽としての存在価値は今もあります。



















☆今日の壺々話










   昔流行ってたヤツ




     亀の呪い

心霊スポットに行くと、何と亀が歩いていたのです!

「 亀ののろい・・・。」




     悪の十字架

今日コンビニに行ったら、まだ、店は閉まっていました!

「 開くの十時か・・・。」




















呪いってすごい





 学生の時、貧しかったのに大家が家賃払えとか言うの。
んで、待ってもらったんだけど、毎日嫌味をねちねち言われる。
こっちは飯も我慢してるのに。
だから、やっつけようと思って。
先輩に悪魔呼ぶ方法聞いたら、「さぁ。ナマニクとか供えて、合わせ鏡とかすんじゃね?」って言われた。
 その日の夜すぐに合わせ鏡して、なけなしの金で買った生肉置いて体育座りして、ずぅっと見てた。
で、気が付いたら朝。
翌日大家に「あんた、昨日外から見てたけど、ずっと何してたの?」って詰問されたので、やばいって思って、「あぁやると肉がいっぱい見えるんです」って言ったわけ。
そしたら、夜すき焼きおごってくれて、部屋のカーテンも買ってくれた。
なんか急に優しくなって、家賃も待ってくれた。
呪いとか魔術ってすごい。
















エノキ呪い






 数年前の事。
元カノが、どっかの男に騙されたとかで相談(つか愚痴)に来た。
居酒屋で飲みつつ「ムカツク!」「コロス!」とか恨みつらみを吐き出してた。
んで、俺は「お百度参りとかしてみたら?」とかなにげなく言ってしまった。

「 お百度参り??」
「 なんかよくあるアレやん。
夜中に神社の木にワラ人形カーンカーンゆうてや、蝋燭はちまきして。
アレ。」
「 あー呪いね!」
「 そうそう。」
「 効くん?」
「 さぁー効くんちゃう?」
「 ほなまずヨシ(俺)で実験しよ。」
「 なんでやねん!」
「 いや、効かんのにやっても損やし。」
「 まぁええけど、死なん程度に頼むで。」

 実際俺もホントに効くのか興味あったし、その反面効くワケないとも思ってたので、酔いもまかせて俺の部屋で実験することになった。
つっても酔っぱらいなんで、ものすごく適当である。

まずワラが無いので、冷蔵庫のエノキと輪ゴムで人形制作。
中に俺の髪を入れる。
五寸釘とか蝋燭もないし、夜中の神社は怖いという事で、まな板の上に人形を置き、包丁を刺す事に・・・、しかけたが怖いのでDAKARAのペットボトル(未開封)を乗せておいた。
つか、ぜんぜんお百度参りじゃないし。
まぁそんなカンジで寝た。

次の朝、突然めちゃくちゃ腹が痛くなって飛び起きた。

「 うお!ハラいてーーー!!死ぬーー!!」
「 トイレ行ったら?」
「 そんなんちゃう!痛い痛い!!」
「 もしかして呪い効いてるんちゃうの!?」
「 呪いってエノキやぞーー!!?」

ところがエノキ人形を押さえつけてるペットボトルをのけると、次第に痛みは治まった。

「 え?マジでこれのせい??」
「 もっかい乗せよか。」
「 いや、もうええ、やめてくれ・・・。」

とりあえずエノキ人形の中の髪の毛を注意深く一本も残さず出し、エノキは捨てるのも怖いので、炒めて朝食として食べた。
美味かった。

 数日たち、まぁ実際のトコ偶然だろなぁ~とか思ってた仕事中、あの痛みがまた来た。
その場で倒れ悶絶するも、1分ほどで治った。
その瞬間携帯が鳴る。
あの女だ。

「 もしもし。」
「 どう?お腹痛くなった?」
「 はぁ??お前か!?またアレやったんか?もしかして。」
「 うん、昨日エノキ買ったからついでにやってみた。」
「 あほーーーー!!」

髪の毛じゃなく、昔撮ったプリの俺のトコだけ切り抜いて入れたらしいが効いた。

 というわけでね、エノキは効きますよ。
例の騙した男ってのも一応やってみたらしい。
プリで。
しかも重しじゃなく、全身に釘刺しまくったと。
でもそっちはもう連絡もつかずドコに居るかもわかんないってことで、効果はわかんない。
 全身に釘じゃぁ死んでるかもなぁ。
めちゃくちゃ痛いもん。
俺らはその後なんとなくつき合う事になって、二年前結婚した。
アタマあがんねぇ~。
尻にひかれてます。





×お百度参り
○丑の刻参り

×尻にひかれてます
○尻に敷(し)かれてます

















呪いの人形








 当方、子ども会役員。
ちょっとした作業が必要となり、我が家に7人ほどやってきたのですが、その中に手癖が悪いと噂されているAさんがいました。

“ ウチは小僧対策に台所や階段には鍵付きドアが、物入れには鍵がついてるし、盗まれて困る物は居間にないし・・・・。”

と、ノンキに構えていたところ、皆が帰ったあと、キッチンカウンターに置いてあった人形がなくなっていました。
 あれがすっぽり入る大さのバッグを持っていたのは、Aさんと会長のBさんのみ。
Bさんは一番初めに居間を出たので、最後に居間を出たAさんが限りなく怪しいです。

 が、消えた人形はウィスキーの瓶で作った黒人人形。
ダンナが一人暮らしする時に、ムリヤリ義母に渡されたオカンアート。
結婚時の引越しの際に捨てたはずが、何故か段ボールに入ってて見つけたダンナ涙目・・・。
というワケで、我が家では『呪いの人形』としての地位を確立しています。
 Aさんが盗んだのか、人形が自ら付いて行ったのか確信が持てないのと、ダンナが

「 警察沙汰にして、アレが帰ってきたらどうするんだ!
そっとしておけ!」

と真顔で止めるため、二度とAさんをウチにあげない方向でいこうと思います。
 しかし、手癖悪い人って本当に何でも盗むのね~。
どうせなら、やはりオカンアートな軍手ピエロとオーストラリア土産のコアラのクリップも持ってってくれればよかったのに。
さて、祝杯を挙げて寝入ったダンナを寝床においやらねば・・・・。



 まったりとしているところすいません。
えーと、新たな黒人人形伝説が生まれました。



 BさんがA宅の玄関先で立ち話をしていたところ、廊下に置いてあるゴミの中に黒人人形がいるのを発見。
かなりアレな配色が印象に残っており

「 ちょっとあの人形って(私)さんの家にあったやつじゃないの!?」

と詰問。
 あっちゅー間に、泣き崩れて白状したAをBさんが引きずって、我が家へやってきました。
黒人人形を連れて・・・。
 泣いて詫びるAと、それに説教を食らわしているBさんに、

“ お詫びとしてコレを引き取ってくれませんか?
ついでにピエロも・・・。”

などと、本音を言えるわけもなく、心療内科への通院を条件に警察沙汰にはしない、という方向でA夫と話し合い予定です。
 Aは完全に病気のようです。

「 欲しくないのに、手が動いてしまう・・・。」

と言っていました。
盗んだモノがモノだけに説得力があるというか。
 ちなみに、コアラのクリップも1匹減っていました、気付きませんでしたが。
黒人人形は、次の不燃物ゴミの日に捨てるつもりで瓶ゴミと一緒にまとめていたそうです。

“ ちっ、もうちょっとだったのに・・・。”

と思ってしまいました。
 その日、帰宅したダンナが帰ってきた黒人人形を見て、

「 くわっ!!」

とか、変な叫び声をあげていた。
やさぐれてヤケ酒してるので、油揚げを焼いて与えねば・・・・。















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