10月17日(土)のこと
次の日、妙に朝早くから歌声がして、俺は眼が開いた。
明るい日差しが病室に差し込んで、昨日の夜中の出来事が嘘のようだ。
“ なんか、のどか・だ・け・ど・・・。”
俺は首を起こして左手の窓を見た。
カーテンが引かれた窓からは、朝日に照らされた灰色の隣の棟が見える。
どう見ても、ここは普通の病院だ。
“ 山本爺、どうしてるかな?”
俺は首を伸ばして山本爺の方を見る。
山本爺は布団を被ってまだ寝ているようだった。
“ あれは夢だったのかな・・・?”
でも、とても眠い。
“ これは、たぶん夜中に起きたのが原因だろう・・・、けど・・・。
でも、ホントに起きたのかな?”
田中爺のベッドは抜け殻状態だった。
歌声の方は通路から聞こえて来る。
“ あれは、田中爺の声らしいな。”
俺は通路の方を見た。
“ 朝だ、あさだァ~よォ~、朝日がのぼォるゥ~♪”
半開きの扉の隙間から、田中爺が歌を歌いながら通路で体操をしているのが見えた。
入院患者とは思えないような元気さだ。
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次の日、妙に朝早くから歌声がして、俺は眼が開いた。
明るい日差しが病室に差し込んで、昨日の夜中の出来事が嘘のようだ。
“ なんか、のどか・だ・け・ど・・・。”
俺は首を起こして左手の窓を見た。
カーテンが引かれた窓からは、朝日に照らされた灰色の隣の棟が見える。
どう見ても、ここは普通の病院だ。
“ 山本爺、どうしてるかな?”
俺は首を伸ばして山本爺の方を見る。
山本爺は布団を被ってまだ寝ているようだった。
“ あれは夢だったのかな・・・?”
でも、とても眠い。
“ これは、たぶん夜中に起きたのが原因だろう・・・、けど・・・。
でも、ホントに起きたのかな?”
田中爺のベッドは抜け殻状態だった。
歌声の方は通路から聞こえて来る。
“ あれは、田中爺の声らしいな。”
俺は通路の方を見た。
“ 朝だ、あさだァ~よォ~、朝日がのぼォるゥ~♪”
半開きの扉の隙間から、田中爺が歌を歌いながら通路で体操をしているのが見えた。
入院患者とは思えないような元気さだ。
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